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-アニメ感想のデータベース・テレパシー少女 蘭全話レビュー-

     

 


2B

テレパシー少女 蘭

 データ  原作=あさのあつこ(小説) 全26話  制作=トムス・エンタテインメント
放送=NHK教育(土曜夜)  監督=大宙征基
第1話  原作は小学生向けWeb小説・テレパシー少女「蘭」事件ノートシリーズ。連載中(1話放送時)。
なんともごく平凡そうな中学1年生の磯崎蘭(加藤英美里主演!)が主人公。彼氏もち。彼氏ちょっとエロい。その蘭に突然テレパシーでいやなつっこみをいれてくる名波翠(なはみどり・植田佳奈)が入学式があったばかりの時期に転校してきた(関西人は目立ちたがり)。翠いいキャラ。トラウマってる。1話目としてつかみは上々。英美里次第かな。
第2話  しっかりしたデキ。がり勉キャラ(佐藤利奈)ナイス。家族のこころ読めるのは相当きつい。
送信機持ってないやつ最強の無能力者かも。植田佳奈めっちゃつっかかってきてる。かまってほしいんだね。最後もすげぇ動揺してるし。彼氏は部屋でなにしとるねん!!エロいぞ。兄貴は情報担当。
第3話  兄貴理解速い!!彼氏いきなり部屋のエロいの蘭にみられた。がり勉めっちゃ投げられてる(笑)仮面の人判明!!(折さんだ)植田関西弁解禁!!長い話する前に ひとまず引き上げたらどうよ(笑)名波翠変わり身速い。ツンデレだ。超能力者は悲哀をかかえているんだね。これで名波翠との出会いの一連の流れ終了。
第4話  オッサン(村長)目が死んでる。折さんまた登場!!サルめっちゃ折さんを警戒してる。名波翠はみんなオッサン呼ばわり(笑)彼氏は何を考えてるのか読めない。あと、背景が1話ごとに違いすぎ!!!1,3話は秀逸!!
第5話  名波翠いきなり(死んだ)・・・。超展開!!!折さん人殺しだ。それを悪びれることなく開き直ってる。名波翠、性格悪い。現実主義者でやさぐれてる。折さんは絶望してる。蘭は楽観主義者。彼氏は(エロい。)
第6話  温泉回。名波翠と蘭が女風呂で!幽霊が出る→15年前の手紙→客が突然死→売却話→あやしい買取主。科学的なトリックをあばいて事件を解決するのか?それとも超能力?幽霊的なものは超能力の部類にはいるのか?次回へ。名波翠はデレデレにお調子者でミリキダウン。
第7話  温泉解決編。犯人はやっぱり・・・。ミステリーじゃなくほとんどサスペンスだ。蘭と翠が見た幽霊を手がかりに地道に捜査してる。そして普通にトリックをあばいてる。彼氏も調子に乗って一緒にあばいてる。(超能力は残留思念と罪を認めさすのにつかったぐらい。)名波翠はデレうっとおしいキャラ。鬼の形相(笑)
第8話  藤本(清水愛)転校回。邪魔者(翠)は手羽先食べに名古屋。がり勉は塾で夏合宿。この夏で差がつく。めがねキラッ!(笑)。彼氏はのぞき(エロい)。
 翠&蘭はいいコンビじゃないか!見直した。みどりはやさぐれ直ってきてる。いい話だ。この話はこの作品のひとつの形だ。で、山下(阪口大助)はオカルト信じないのか!!!(笑)
第9話  二人きりのハイキング回(そんなわけにはいかない(笑))。名波翠めちゃ音痴(笑)「美少女の名波翠♪」←自分で言うな!名波翠めっちゃうっとしい(笑)。さらに金の亡者留衣(彼氏)が蘭を意識してる&何でも知ってる(エロい)。郎子・郎女(いらつこ・いらつめ)の三文芝居(笑)。うらんでなくてよかった。ハッピーエンド。
第10話  花火大会回。夏休みの翠と蘭。二人の魅力たっぷりの話。二人の歌(笑)。留衣もエロいけどいい感じ。事件はなし。名作。加藤英美里は蘭役にはまってきた。蘭の前だけ本当の自分が出せる名波翠。ポケットモンキー、略してポンキー
第11話 「蘭と失われた村~髑髏は知っていた~」
 またいつもの調子に戻って、事件解決話。お札数えコンテストって、お前銀行員か!消えた村・三ツ埋村を調査していた菅野章平が行方不明に。その妹・麗香(名波翠級?の美少女)の依頼で調査する蘭たち。いつもどおり使いどころの適当な超能力で調査。
 三ツ埋村の謎。心が読める三つ目の神通力。心を読ませない兄弟のルーツ。じじいが犯した殺人?。
第12話 「蘭と三つ目の涙~髑髏は知っていた~」
 拉致られ、目を覚ました蘭は寺に連れられていた。章平も捕まっており、縛られていた。蘭の居場所をテレパシーと留衣の推理で突き止め、気の進まないタクシーの運転手を鬼の形相で脅し寺へ急ぐ翠と凛(兄)。黒服に囲まれるが凛さん超武闘派。そこは肉弾戦なんだ。その後はすごい跳躍力を見せたじいさんをの乗り移った麗香さんの三つ目パワーで救出。
 結局、兄弟は何者かはわからず。ただの三つ目の血縁の人な感じ。今回の蘭や翠の表情の作画でいいのがあった。脚本は強引だけど、蘭や翠に感情移入してる人には喜ぶ作り。蘭や翠も化け物?
第13話 「蘭と謎の案内人~人面瘡は夜笑う~」
 大食いファイターが病院に運ばれたと聞き、駆けつける蘭たち。そこで着物を着た少女に導かれ病室へいくと、ひじに人の顔のデキモノがある男・芳野がいた。蘭と翠が触れると、座敷牢に入れられた少女とその妹のイメージが流れ込んできた。
 その後、家に帰ると小刻みに震えている見知らぬ男がいた。「丸ちゃん。」「丸いから丸ちゃんや。」その男に案内され鬼頭神家へ案内される蘭たち。
 鬼頭神家に着くと、当主の由香(イメージの妹?)、孫の由梨の家庭教師墨田に迎えられる。由梨にもまた人面瘡があり病にふせっていた。そこで由梨の容態が悪化。誰かの呪い?
第14話 「蘭と謎の案内人~人面瘡は夜笑う~」
 誕生日。13歳の誕生日に鬼頭神家の女は人面瘡ができ死ぬものがでる呪われた家系だった。そもそもテレパシー少女にしか見えない人面瘡を誰が見ていたのかは不明だが(笑)。
 留衣と翠がキレキレの推理で丸ちゃんの交通事故は人為的で、丸ちゃんを使わしたのは超人的な者の仕業だと確信に迫ってくる。一方、当主の由香は昔にかわいすぎて両親に寵愛されていて13歳で死んだ姉をねたみ、恨んでいたことを後悔していた。だが姉(かわいい上に性格もいい)はそんな妹を強盗犯から守るため蘭を呼び出していたのだった。殺されかけた丸ちゃんなんか使うからややこしくなるねん!
 結局、由梨のアザは偽者で強盗犯が薬で弱らせていただけだった。じゃあ、蘭たちは来なくても警察力で誕生日には解決していた気もするが、詮索するとボロが出まくりできりがないので、お姉さんがいい人だったのでよしとしよう。
第15話 「留衣、闇に消える~時を越えるSOS~」
 あいかわらずの背景のいい奇数回。ついに留衣主役回。蘭は留衣とデートでフリマへ。そこに庶民の買い物を視察に来たセレブの翠。そのとき、留衣が着物の女性に導かれ真辺和生のもとへ。彼はとりつかれた様に「おかえをたすけて」と文箱を渡す。その箱を開けると中にはくしが入っており、また着物の女性が現れ今度は「らんをたすけて」という。そして留衣はタイムスリップするのだった。

 江戸時代の留衣は蘭にそっくりのおらん(小清水亜美)と出会う。これがまたテレパシー少女で蘭よりかわいい。蘭ピンチ!彼女は半年前、行方不明になった姉・おかえを探すためくしなどを扱う小間物問屋に潜入していた。
 1年前に闇鬼に殺された、くし職人のおとっつぁん。留衣が夢で見た、くしを探しおかえを襲う闇鬼。あきらかにあやしい吉兵衛。留衣は姉妹を助けれるのか?蘭は留衣をおらんから守れるのか!?
第16話 「留衣、江戸時代~時を越えるSOS~」
 作画のいい偶数回(初回はもちろんよかった)。真辺を訪ねるとそこは問屋だった場所だった。真辺は番頭の子孫でおかえを救えなかったことを気にして留衣に文箱を渡したみたいだ。そしてタイムスリップする蘭と美少女・翠。できるんかい!
 合流した留衣らは潜入していた同心とともに心臓を食い破る虫の正体をつかみ、蘭と美少女の力で吉兵衛を浄化。
 で結局、留衣の力は見えるってこと?姉は夢のとおり救えなかったのか。番頭もナメクジ化してたけどあれ何?蘭とおらんの絡みはひとことで片付けられたし。複線をはりまくって回収しないアニメ。詰め込みすぎ!もうちょっとスッキリさせて。
 蘭と留衣はいちゃいちゃしすぎ!
第17話 「蘭、バカンス!~さらわれた花嫁~」
 ベタベタな町内会福引で当たった南の島への旅行回。蛇の目島へ。留衣は下調べバッチリ!使える彼氏。凛さんは戦闘要員。ビーチはなかったけど水着を披露する蘭と翠。
 島では何十年に一度咲くと幸運を呼ぶという誘い花が咲いていた。借金を抱えている生物学者のひ孫・赤城に巻きつく蛇(蘭にしか見えない)。赤城は誘い花の木が向かい合って立っているところを探している。何かを怖がってるアイドル星花月菜榎本温子)。島民達の死体の山を見ている村長。誰も出入りの出来ないこの島で何か事件が起こるのか?
 蘭が見た蛇の夢、謎のうろこ、引き裂かれたカップルの助けを求める声。次回複線はすべて回収できるのか!?
第18話 「蘭と聖地と誘い花~さらわれた花嫁~」
 蘭たちを道の先へ行かせたくないような村長。何かを憎んでる。落ち目のアイドルは蘭たちの会話を盗み聞き。アイドルに対してめちゃくちゃ口の悪い名波翠。
 真実は赤城のノートに触れることで判明。赤城一族が神宝蛇の力を独占しようとしていたのだった。村長は赤城父に抹殺された一族の生き残りだった。
 今宵は神宝蛇の数十年に一度の結ばれる日。人の願いをかなえてくれる。ドラゴンボールのような願いの奪い合い(笑)アイドルはくだらない願い(ピッコロ大魔王)。村長は憎しみの連鎖を止め一件落着。

 今回も観ている方が想像で補完しなければならない解決編。アイドルはなんで知ってたの?疑問点はいくつかあるが、蘭が倒れたときの名波翠の涙。これはよかった。蘭に抱きつかれてまんざらでもない表情の留衣も。
第19話 「蘭、カフェ・ド・オバケ屋敷」
 名波翠回。学園祭の出し物。久々のクラスメイト出演。山下(阪口大助)、がり勉。翠はクラスでは猫かぶって美人キャラを続けてる。でも、だいぶ溶け込んでる翠。関西弁疑惑浮上。蘭とはテレパシーで本性だしまくり。意地悪翠(笑)
 
 でも、一人のときはよく泣く翠。他と違う自分の子に対する蘭の両親の出した答えによって、少し自分の母と向き合うことが出来た翠。号泣シーンは感動。翠話はいい。
第20話 「凛、超能力に挑戦!」
 内容軽め、ギャグ多目の凛さん回。
 凛さんの柔道の試合があり、それを観戦にいく蘭、翠、留衣。ベタな試合後事件が!凛さん宛のラブレターが紛失。犯人はどうせあいつだろ(笑)。捜査する蘭、翠。だが「不可能犯罪ですわ!」by翠。犯人見つからず。だが凛さんが犯人を解き明かす。号泣の犯人(笑)最後は崖から飛び降りる犯人。
第21話 「翠とおばあさんの夢」
 ころんだところを助けて知り合ったおばあさんと翠。おばあさんは入院しているのだが、なぜか抜け出して冬なので花の咲いてない菜の畑へ向かう。

この二人は口が悪くツンデレ。気が合う二人。おばあさんは超能力を持った孫を気味悪がったことを後悔していた。回想場面に出てきた孫はメガネで中の人は折笠富美子。このおばあさんは序盤に出てた先生のおばあさんてこと? 
 また、いい翠話。翠がどんどんまっとうな人間になっていく。
第22話 「蘭と白い少女」
雪女の取材に来た蘭たち。翠はすごいスノボの腕。って少し浮いてる。そんな技も使えるの?
今回も使える男、留衣。雪女の逸話を披露。
聞き込みをすると、雪少女は森で迷った人に道を教えてくれて「ノンちゃんはどこ」とか言ってるらしい。

蘭はノンちゃんの夢を見て、森に行くと。ノンちゃんだ(笑)明らかに大人になったノンちゃんがそこにいた。髪型一緒。わかりやすい。親切。昼間にすれ違ってた典子さん。

話は昔助けた狐の恩返し。良作画回。怖くない雪女。でも雪崩の日に呼び寄せんでもw
第23話 「蘭、埴輪の声を聞く」
図書館で調べ物をしていると、いつもどおり蘭がテレパシーを受ける。「巫女を」「次なる女王を約束に地へ」。声に導かれ郷土資料館へ行くと声の主は埴輪だった。櫻井孝宏(笑)
 
今回は大分おちゃらけている。はにわ簡単に貸してくれるしw
翠の巫女魔法少女変身(妄想)。クオリティー低ッ!そこが笑える。

最後は蘭がおいしいとこを持っていっていい感じに終わった。ハーニンは中の人のキャラどおりベタな勇者キャラだった。
第24話 「蘭と目覚めた獣〜私の中に何かがいる〜」
 ついにラストエピソード。またもや声を聞く蘭。何かが目覚める?その夜、がおかしくなり地震のようなものを感じる蘭と翠。学校では地震を感じた人といない人が。がり勉は感じずw
 地震を感じた時田はうなってる。「凶暴なキャラやな」。謎のばあちゃん「また会いましょう」。動物脱走。そして謎の女が戻ってきた。折さんだ!大原桃子。そして学校で誰かが襲われた!

作画良好偶数回。もはや留衣は全然エロくない。蘭をねらうそぶりなしw
第25話 「蘭と枯れた大地~私の中に誰かいる~」
学校へ行くと、上田先生がウンピョウに襲われていた。翌日にはクレープ屋のサラリーマン。前回横暴な態度をとった人間が襲われている。あのヒョウは時田と疑う蘭たち。時田んちに行くと兄がになってた。絶滅危惧種のウンピョウと虎。

時田らは動物の心を持ってた人らしい。人間サイドに嫌気がさして…。ラストエピは人間の業や環境問題がテーマみたい。蘭が世界を救う壮大な話に?動物描写ヘタクソ。
第26話
END
「蘭と翠~私の中に何かがいる~」
動物の画力が上がった。動物が襲ってくるが蘭は不戦を貫く。そして翠は蘭と出会ってから、やさぐれ状態から完全に脱却したことを大原桃子に語る。「あんたにもおるんやないか?」。菜の花ばあちゃん登場。やっぱりそうだった。蘭はこれからの私達を見てと大神に言って、先送り成功。フー。
ラストは一年前と変わらぬ仲良し家族。そこにクラスメイトに元関西人をさらした翠がくわわって少し大きな荷物を背負った蘭があらたな事件に挑んでく。がり勉は今日も勉強!
気持ちいい終わり方。
総評 基本的には子供や家族向け(一部の趣向を持った方も観られているようだが)の作品のように思われる。蘭と翠(みどり)の友情を超能力や事件を通してほんわか表現している作品だ。
アニメ好きとして絶対観ておかなければと言うほどではないが、植田佳奈さん演じる翠の性格の悪さは一見の価値あり。愛すべきキャラ。
テレパシー少女 蘭-アニメの感想-

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