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3B

ef- a tale of melodies.

 データ  原作=minori、鏡遊・御影 全12話  制作=シャフト
監督=大沼心
CAST  雨宮 優子=中島裕美子 火村夕=遠近孝一 羽山ミズキ=後藤麻衣 久瀬修一=浜田賢二 広野凪(なぎ)=伊藤静 
第1話  ef-第2期。新房昭之の右腕・大沼心監督の芸術的なシリーズだ。結構深い作品らしいが、そんなことは気にせずに観ていきます。ほとんど前作の記憶があいまいで…。
 今作は前作のサブキャラたちが主役になっているみたいです。内容は現在と過去の2つの恋愛が描かれていくようです。
 「ever
 過去は火村夕雨宮優子。夕は千尋(記憶が続かなかった少女)の保護者的存在だった人。優子は前作たびたび出てきた、宮村みやこを導いていた(天使みたいだった)人。そしていきなり登場で全裸で裸婦画を描いていた広野凪(なぎ・伊藤静)が絡んできそうです。
 もう1組は現在の羽山ミズキ久瀬修一。ミズキは千尋と結ばれた蓮治(れんじ)の従妹。久瀬は蓮治のお隣さんで前作では蓮治が恋のアドバイスを受けていた人。おー!だいぶ記憶が戻ってきた。
  
 この二つの現在と過去が交差して物語が進んで行きそう。優子はみやこタイプ?言動がおかしい。
 ミズキかわいすぎ!後藤麻衣もいい。久瀬はかなり生き急いでる。ミズキが救う?かなりいいデキだ。映像美はお任せします。
第2話  「read」
 第1期の蓮治と千尋の物語の舞台はオーストラリアだったんですね。やられた。で、今期はミズキが海外旅行で蓮治の家に遊びに来ているというお話。そういや作中の手紙もエアメールだ。なんで凪から久瀬へ?燃やしてるし。凪は現在は日本かな。夕とはどうなった?
 時間がない久瀬はミズキが心にどんどん入ってきている。久瀬に恋しちゃったミズキ。久瀬はメトロノームが速くなった?
 一方過去は日本の音羽。教会の施設で子供時代少し一緒にいた優子と夕。火事か何かで妹を失ったトラウマあり。他人に干渉されたくないモットーはそれがきっかけ?そのとき止まった時計を今も持ってる。施設時代に優子は夕を慰めようとするが…。高校時代に再会し、また助けようとする優子。また脱いでる凪(笑)。
 出来はいい感じで続いてる。
第3話  「union」
 夕を美術部に誘う雨宮先生は優子を孤児院から引き取った家の人だった。靴を隠されてる優子。凪の裸は苦情がでてるらしい(笑)。優子がいじめられてるか調べる夕、凪、久瀬。いじめ発覚も優子は動じない。人間はそういうことするものだと達観してる?
 今回の見所はミズキ。かっこいい!あの駅で千尋と遭遇し、久瀬のことを聞く。この二人の会話シーンは熱い。千尋の記憶障害をミズキに感じさせない見事な会話。ここの千尋サイコー。
 久瀬は特殊な心筋症で長くないらしく、ラスト演奏をしバイオリンを…。こっからミズキは叫んでダッシュ!&キック!で鎮火。「やりましたよ。久瀬さん!」かっこよすぎ!ビジュアルとのギャップが。
第4話  「turn」
 現実。前作の主人公広野紘登場。メールで漫画のアシとして姉・(なぎ)を呼び出す。って紘の姉だったの?現代凪登場!凪はかなりの稼いでるみたいでオーストラリアに行かなきゃならないらしい。夕とはどうなってるのか!?宮村みやこも登場。強くなったらしい。優子とまだ喋ってる(優子も登場)。

 過去。優子と夕がデート。雨宮先生は優子に手を出すには覚悟がいる発言。先生も夕と同じく震災で妹をなくしている。それ以来、絵は描いてないらしい。その後に会う夕。凪は無意識に優子と夕を嫉妬。凪いいキャラ。一人称ボクだし(笑)いつも裸だし…。
 
 ミズキは風邪。人工呼吸してもらう。デートで膝枕。ミズキはメロメロ。もう久瀬さんのもの感がでまくり(涙)←お天気雨。ヨダレバージョン(笑)。久瀬さんもミズキに傾くが遠ざけようとする。遅いって!久瀬さんかっこつけすぎ。そらミズキも惹かれるよ。ケッ!(笑)
 
第5話   「utter」
 オーストラリアの音羽町の駅(駅名は日本語表記。日本と思ってしまう)で千尋の姉・景登場。凪と一緒にきたらしい。千尋と景は共に広野紘が好きだったが、互いに別の彼氏ができたことにより千尋の記憶障害による二人のパラドックスが解け二人は再会!
 過去では優子がいじめにあい反撃。かばんにあれが入っていたから。優子と先生の意味深な会話。夕に腕を見せたら?優子を見捨てる?死んだ人に償いはできない?兄さんからもらったお守り?優子は間違えてしまった?
 そして凪は優子に嫉妬。現代ではミズキにボクは久瀬とつきあってるという。以下次回。
第6話  「flection」 
 OPがインストゥルメンタル(歌なし)。今回は衝撃があるという予兆?実際に今回は優子が隠していた秘密を教会で夕に告白。その秘密で彼女のこれまでの不可解な言動の理由がつながった。
 
 それと同時に優子が最後に夕の「嘘をつくとき瞬(まばた)きする」という癖が明かされる。これが結構ミソで、この作品を理解するうえで非常に大きなヒントになっている。
 本編を見直すと、なんと夕の瞬き描写がキッチリなされているのである!それも今回だけでなく今までの話数で結構な回数使われているようだ。そのシーンでの夕のセリフは嘘ということになる。
 今回では屋上で優子が夕の気持ちを確かめるシーン。夕は瞬きする気配すら見せず(どんどん眼がアップになっていく描写)優子を凝視し続け愛を告白する。それを確認した優子は秘密を告白する決意をする。でも、10年前に言ってほしかった優子。
 逆に、最後の秘密を告白後のシーンで夕が優子を慰めるために人生はやり直せるとか言ってるシーンでは夕は無残にも瞬きしまくりなのである。それを見た優子は絶望に打ちひしがれる。←とんでもない顔。
 
 ここで1話を見直してみたら…。やってた(笑)ナギの人柄に対するセリフだが。素直じゃない夕さん。そんな使われ方が多いみたい。瞬きネタじゃないが、夕と雨宮先生の会話。雨宮とんでもないひどいこと言ってる。最悪だ雨宮。
 
第7話  「reflection」
 夕は優子を結果的に見捨てていたことを執拗に気にしている。また見捨てた…
 そして、またしても瞬きをしてしまう夕。優子に責められ、夕はあのナイフを持って雨宮のところへ行く。
 だが雨宮はそう簡単には優子を手放す男ではなかった。夕は打ちのめされ。優子はまた雨宮の家に帰ることに…。見捨てられて以来、優子は一人になるのが怖くなっていた。

 久瀬は勝てる勝負しかしてこなかった。高校時代に好きだった凪に勝負しなかった。凪も勝負しなかったことを告白。ってことは、凪と夕の話は前回で終わっていたみたい。ちなみに夕の試合は終わってないらしい。
 ミズキは久瀬の音で久瀬を信じ久瀬に体当たりをするが、待っていたのは久瀬のなぜなぜ攻撃。ひとまず撃沈…。久瀬は死におびえる。
第8話  「reutter」
 OPは上下逆さのモノクロ。
 夕は覚悟を決め優子と町を出る。なんとかアパートも借りられて、二人の帰る場所を作れたと思ったが、夕の前に雨宮が現れ逃ゲタ攻撃をあびせる。ひとまず撃沈…。震災のときに夕は妹を見捨てて逃げたことが判明。
 優子は夕の妹の形見の時計がなくなっている(実は雨宮が持ち出した)のに気づき、夕を探しに。一人におびえはじめる優子。そして雨宮が現れる。「お帰り」

久瀬のシーンには色がない。久瀬が自分を偽ってる演出?久瀬は仮面をかぶり、夕や凪に嫌味を言う。「夕の試合は終わった。もう優子にはあえやしない。凪はまだあいつを引きずってる。」
ミズキのもとにバイオリンが届く。何度負けても立ち上がるミズキ。久瀬を救えるのはだけ?ミズキの夢の花はなに?花が手になり。赤い糸が結ばれてる。
第9話 return」
 妹が描けなかった雨宮。それで妹と同じ顔を持つ優子を傷つけ殺されたかった。そして、夕の絵を奪い死に場所を見つける。夕は先生を見捨てる?
 すべてを清算し苦痛の時間にビビるメトロノーム久瀬。夢をあきらめない勇者ミズキが幸運のアイテム(出がらし)をダブルゲット!。そしておびえる久瀬に勇者ミズキからの果たし状が。久瀬号泣。そりゃ泣く。もらい泣き。ガンバレミズキ!。
第10話 reunion」
 演出上今回はモノクロでした。この作品にはやられっぱなしです。

幼女時代のミズキと優子が教会で出会う。ミズキの心の傷が明かされる。誰も疑いようの無い幸せに向かう夕と優子。ミズキを救う優子の久瀬の歌。ミズキと久瀬の運命の出会い。久瀬の音には色。握手とリボン。一陣の風。天使の階段・・・。

これまでのことを一つに繋げて今後を予感させるものがすべて詰まっているすごい内容。もう、それが起こることが途中で分かってくるので最後まで見るのをへこたれそうになってしまいました。あのED曲の入れ方はヤヴァすぎですよ。兄さん。
 夕はこれからすごいことやってくれそうですね。
第11話 reread」
 今回も秀逸です。4曲も歌がありました。

ついに決闘の日。勇者ミズキVSなぜなぜ久瀬。リボンを装備したミズキが待つ「すべてが始まり、終わる場所」屋上。「おかえりなさい」とミズキ。そして・・・チェストー!!1回死んだ久瀬。
ミズキかっこよすぎです。なぜなぜ攻撃の答えをすべて答え。その上、幸せになると宣言。久瀬完敗。しかし、久瀬は1発返すも倒れてしまう。そして、久瀬は手術を決意。

優子に背中を押された人たちがミズキを応援する。そして1期OP。久瀬の病室、必然で奇跡を起こすと蓮治に言う久瀬。「行ってらっしゃい」ED曲へ。これが久瀬のバイオリン付きのミズキの歌で泣かせます。そしてオペ。屋上に行ったミズキの手には千尋の日記の切れ端に書かれた歌詞。心停止。そして、4曲目。ラストのピッ。
第12話
END
forever
最終回は丁寧にキッチリ物語をしめくくってますね。

お墓の前でオーストラリアのプロジェクトに参加を報告する夕。そういう形で音羽を作ったみたい。
そして現在。ナギから優子の話を聞いて、日本へ行く夕。「旋律(きおく)」⇔「メロディー(メモリー)」
夕と優子のクリスマス。屋上へ。夕は「大丈夫、一人でも進んでいける」といいながら瞬きしてしまう。優子号泣。でも心配するなといい、今度は瞬きを耐える夕。「それでこそ夕君です。」
そして物語は未来へと。

「ef」
ラストは2曲、OPテーマ「ebullient future」とみんなで歌う「ever forever」。この作品のタイトル「ef」はこれらの略ってことでいいんですかね。ちなみに1期は「euphoric field」。
総評 1期で語られなかったさまざまな謎や過去が明かされ、2期が「ef」のキモであると言えるんじゃないでしょうか。練られた脚本で2期終盤の盛り上がり方はすごいものがあったと思います。
1期と2期が相互に作用しものすごいパワーを出している作品。頭で考える男性向けの傾向あり。
-ef- a tale of melodies.アニメの感想-

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