ホーム>2010第4クール(秋)>「薄桜鬼 碧血録」>第22話 「夢幻の薄桜」
「薄桜鬼 碧血録」 第22話 「夢幻の薄桜」
薄桜鬼分割1期、2期を通しての最終話となる第22話。
2期「碧血録」は、10話という短めの話数で京都を離れた新選組が負け戦を続けまくり、主要キャラ達が毎回退場していくという史実じゃなければ許されないようなやりたい放題のクライマックス話の連続物語でした。
近藤さんとのお別れエピソードを皮切りに、沖田総司と斉藤さんのカッコ良すぎる退場話、なにかと難有りだった山南さんも最後は新選組の一員として死ぬことになったりと怒涛の男達の熱いお話が続き、最後は土方局長と千鶴のラブストーリーで締めるという新選組の男達最高!な物語をやりきった本作かと思われます。
最終話では、鬼の副長の土方さんも羅刹を抑えることが困難になってきており、「すまねぇなあ」と千鶴の鬼の血に頼ってしまいます。そんな土方と千鶴の関係がすこしずつ変わっていったところが描かれたのも碧血録の観どころかと思われます。
それにしても、千鶴さんのうなじ描写が耽美すぎてエロすぎますw
ずっと負け戦の連続でしたが、その中で他の隊士に慕われるようになったり、旧幕府軍陸軍奉行の大鳥くんとも最後に握手と、土方さんの男としての成長も描かれた本作です。
そして、ついにきた不器用な男・土方の告白シーン。
「俺は、お前に惚れれいるんだろう」と千鶴さん歓喜の遠まわしでストレートなカッコ良すぎるセリフの告白です。
「お前は俺のそばにいろ。逃げようとしても離さないから、覚悟しとけ」と土方さん。キャーw
その後の絶妙な角度からのキスシーンと、乙女歓喜のセリフと描写が完璧の告白シーンでした。
それからは、二人が死地へ向かうような土方さんがボロボロな展開が続いて…。
二人がたどり着いたのが一本の大桜の木で、そこに現れたのが因縁の相手の鬼の風間と、クライマックス展開すぎますw
そして、ついに土方さんがに力を認めた風間が鬼としての名をくれます。
「薄桜鬼」。なるほど、タイトルの意味がここで判明。
羅刹という儚い存在の鬼。かっちょいい!w
一太刀勝負となったラストは見事に土方さんの勝利。
しかし、土方さんの鬼が解けて膝をついてEDテーマがスタート。
土方さん死んじゃうのー?な感じのEDテーマの挿入の仕方がうますぎます。
EDロールは、本作が新選組隊士達の物語だったということで、皆さんの退場シーンの回想で。
斉藤さん、かっちょいい!
戦いに倒れた土方さんと一緒に、誠の旗を掲げた男達の姿を見上げる千鶴さん。
そんな千鶴の涙を拭う手が登場し、あら、土方さん生きてるの?
最後は土方さんのいい声で「千鶴」で終了。
最後は、二人に未来があるのかないのかを濁した感じで終わりとなりました。
土方さんと千鶴のラブストーリー最終回、よかったです。
<総評>
冒頭にも書きましたが、熱い男達の退場エピソードが怒涛に展開して男子も十分に楽しめる薄桜鬼第2期だったと思われます。
ストーリー的には、救いようなく、空気も重めで滅んでいくだけの危なっかしいお話ですが、毎回クライマックス化することにより最後までやりきっちゃった感もある本作かと。ある意味力技で2期はやり通した感もあります。
全体的には、1期は隊士達の活躍が描かれ、2期ではその隊士達が滅んでいくという、続きものの分割2クール作品をうまく2つに割った作品になっていたのではないのでしょうか。
そして、本作の一番大事なところのキャラ達の魅力が熱くてかっこ良かった。それがうまくいっていたのが本作の評価のすべてだと思われます。また、男子にも女子にも千鶴はいいキャラだったように思います。
©IF・DF/ 「薄桜鬼 碧血録」製作委員会