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「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」 第1話 「俺が妹と恋をするわけがない」

秋クール注目のライトノベル原作作品「俺の妹がこんなに可愛いわけがない」。
「乃木坂春香の秘密」的な秘密の趣味を隠し持った妹・高坂桐乃が視聴者のオタク心をくすぐるライトノベルらしい作品です。
第1話は、桐乃が兄・高坂京介にその趣味がバレてしまうお話ですが、隙のなかった妹が趣味がバレることによって、いままで見せなかった素顔を見せていく様子を丁寧に分かりやすく描かれた内容でした。
中村悠一、竹達彩奈の兄妹演技もはまっていて、そんな二人のやりとりでそれぞれのキャラクターを魅せてくれており、なにかと大事な第1話は良い感じのスタートを切れた形になっていたと思います。

始まり方は、それなんのエロゲ原作アニメですの?というような、妹に起こされるシーンから。
こっちの妹もかなり良い感じなのですが、当然夢オチでした。まさにタイトル通りの夢オチです。

肝心の妹が登場する前にアレですが、本作主人公のお兄さんに、現実ではありえないような幼馴染みがいるんですけど…
天真爛漫でちょっとズレてるメガネっ娘と完璧キャラです。
ウザい妹と対比させるためのキャラクターでしょうが、兄の幼馴染みブルジョアぶりが憎いですw

そして、ウザい妹登場。
なにこいつ?と思えるような、見事なウザい妹が描かれておりました。

アニメDVDパッケージに18禁エロゲディスクという弁解不可能なアイテムの犯人探しを始める高坂京介。
その犯人に妹・桐乃が浮上していくニヤリの展開のはじまりです。
隙のなかった妹がめっちゃ焦りだしてゾクゾクしますw

そんな妹を追い詰め、そして許す!兄・京介の人心掌握術がすごいです。というのは言いすぎですが、兄が意外とイイヤツです。
そんな兄にちょっとやばい表情をみせる妹さんにキュン!

その後、夜に急に起こされ人生相談があると部屋に招き入れられる京介。
秘密を暴露するために準備していた感のある時間の空白と部屋の様子が、妹の心情をあらわしていてキュンキュンさせます。
それにしても、すごいコレクションの数々です。あらゆる分野に傾倒している桐乃です。
ラノベ、ゲーム、漫画、エロゲ、アニメと最強です。ドラマCDまで手を出しています。グッズの集め方もプロですw
「kiss×sis」もコンプリートしており、さすがあこにゃん(妹じゃなく姉ですが…)です。あだち充の「みゆき」もあったりと、妹のプロです。

エロゲを無邪気に語り出す妹が…言ったら負けなような気がしますので言いません。

しかし、桐乃本人は兄萌えではないようで、ここは作品を引き締める意味でも大事なところです。

さらに、深夜にもう一度ビンタで起こされ、妹の部屋でエロゲをさせられるという羞恥プレー開始。ないないw
それにしても、エロゲパッケージ制作協力の会社の数がガチ過ぎます。
そんなわけで、本作の基本設定が紹介される非常に大事な第1話はかなり良い感じで終了。
今後は、オタクキモイになりすぎないように、オタク心をくすぐるようなバランスを維持していけるかが作品の勢いを維持することのポイントになってくるような気がします。

©伏見つかさ/アスキー・メディアワークス/OIP

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