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「夢喰いメリー」 第1話 「夢現」
同名漫画作品をJ.C.STAFF制作、監督を山内重保でアニメ化した本作。
そんなアニメ「夢喰いメリー」第1話は、J.C.STAFFの本気が感じられるめちゃくちゃデキの良い、シーンの数々が一々カッコ良すぎる山内重保アニメとなっていました。
そして、その内容はひたすら夢の世界から現(うつつ)に紛れ込んでしまった主人公のメリー・ナイトメアのキャラクターが描かれており、メリーの自由奔放さやカッチョいいバトルもするところ、でも涙も見せちゃう孤独な少女っぷりが破壊力満点で、もう一人の主人公の藤原夢路(ふじわらゆめじ)がつい手を差し伸べてしまうのが同感できるメリーの魅力満載の第1話でした。
はじまりは、もちろんメリー・ナイトメアのシーンから。
カラスに起こされ、ごみ溜めの中から颯爽と歩いて行く露出が多めのジャケットが個性的な衣装の少女がどんな子なのかが気になる登場シーンです。メリーワールドの始まりです。
その流れでOPへ。OPも山内重保のメリーPVです。
ちびっ子メリーなどメリーのいろんな姿がカッコ可愛く描かれれるナイスなOPになっています。
凄いアングルでガシガシ動くメリーが最高です!
そして、本作のもう一人の主人公の岡本信彦演じる藤原夢路(ふじわらゆめじ)が登場。
毎晩、悪夢に悩まされる高校2年生です。
その藤原夢路には、ベタな世話焼き女房キャラの幼馴染み橘勇魚(たちばないさな・茅野愛衣)がいることが判明。
さらに、同じ文芸部の友人の霧島咲(伊瀬茉莉也)と川柳キャラの秋柳貴照(あきやなぎたかてる)も登場。
幼馴染みもいい感じですが、美術と背景がめちゃいい感じで本当にデキが良いアニメになっています。
それと、霧島咲役の伊瀬茉莉也のいままで聞いたことのないキャラ声の芸風にもビックリです。
一方、メリーさんも夢路の学校生活と同時進行で現(うつつ)を彷徨っている感じで登場しております。
することもなく、夢の世界に帰る事もできず街をゆる~く散策しているメリーさんがなんかいいですw
そんなわけで、本作はメリーさんを好きななるかならないかで物語への入り込み方が大きく変わって来そうな作品です。
第1話はストーリーは殆ど無く、メリーさん三昧なわけですから。
そして、ついに夢路が降ってきたメリーとぶつかる二人の邂逅シーンが登場。
なんというベタな落ち物ヒロイン展開w
しかし、メリーさんは大事な帽子をなくしてしまい、どっかにいってしまいました。
帽子を見つけた夢路でしたが、その時、悪夢の猫の親分の白昼夢(デイドリーム)に連れ込まれてしまいます。
親分の名前はジョン・ドゥ。二つ名は追跡者(チェイサー)とのこと。
そんな追跡者に追われてピンチの夢路の前にメリーさんが颯爽登場!
あら、メリーさんの耳が可愛らしいw
ここで、メリーさんが夢の世界からきた人で向こうに帰れない少女であることが判明。
ジョン・ドゥとの交渉が決裂して、結局メリーさんがジョンと戦ってくれることになりました。
そして、ジョン・ドゥとメリーのバトルが展開します。
今回は、キャシャーンSins繋がりなのが原画に馬越嘉彦さんも参加しておられすごいバトルシーンになっておりました。
かかと落としで決着!
勝負には勝ったものの、ジョン・ドゥは自分を連れて帰ってくれずにいってしまいへこむメリ―。
結局、メリーちゃんは泣いちゃったわけで…
もう関わって、メリーが夢の世界に帰るのを助けないわけにはいけません。
メリーちゃん、その涙は卑怯ですw
そんなわけで、メリーと夢路の出会いの物語の第1話はここらで終了となります。
最後に、夢と現の世界で何かが起ころうとしているとジョン・ドゥが言います。
そして、謎の少女が登場して次回に続きます。
メリーの魅力満載で基本設定を見せつつの夢路との出会いの物語が超絶クオリティで描かれた「夢喰いメリー」第1話がなかなかのものでした。第2話以降のメリーの物語が面白いものになるのかが、今後の観どころかと思われます。
©牛木義隆・芳文社/ 夢喰いメリー製作委員会