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「夢喰いメリー」 最終話 「夢、ふたたび」

夢喰いメリー最終話。
最終話はシリーズを通して描かれてきたアニメオリジナルの夢の物語が完結。
お話としては、完璧なハッピーエンドにはしない夢とキボーを残した切なさあふれる完結話でアリだとは思うのですが、最終回に期待された本作の核心にせまるメリーの存在に関する謎やカタルシス戦闘活躍シーンが少なめで、そこは残念でした。
しかし、メリーちゃんはシリーズを通して愛されるべきキャラクターだったと思います。

最終回は、夢魔レオンと河波千鶴のターンからスタート。
自分を犠牲にした復讐作戦を取りやめミストルティンと戦うことを選択したレオンでしたが、あえなく破れました。

その作戦を託されたのが河波千鶴さんで、勇魚の夢を守るため自分の心と夢を弾丸にしてミストルティンに発射!
結局、勇魚の夢を守るため犠牲となることを選択した河波千鶴さん。

しかし、銃弾はミストルティンには通用せず、最悪の結果となってしまいます。
結果的には、レオンは消滅し河波千鶴は心を失うという以前の計画と同じ結末となってしまったのですが、夢もキボーもなくしていた以前とは違い、前向きな犠牲を選択したことに意味があるシーンかと思われます。
そんなちゃんと観ていないと分からない質アニメシナリオな本作です。

それをみて立ち上がったメリーでしたが、絶望のつぼみに囚われてしまいます。
最終回中盤なのに、まだまだ暗い方向に落とし続ける本作ですw

そして、メリーちゃんの裸の心理描写シーンへ。
自分が本当に夢の世界へ送り返す力があるのか信じられず閉じこもるメリー。
覚醒はす気配がまだありません。

そんな中、夢魔ジョン・ドゥに言われたことを思い出し覚醒したのは夢路だったわけで、ミストルティンとガチで渡り合う夢路でした。
結局、夢路が何者かは本作では最後まで触れられませんでしたw

ここで、光凪由衣も吹奏楽部魂を見せる活躍の場面が登場。
メリーをこちらに戻すため頑張る由衣がいい感じですw
ようやくここらあたりから明るい展開になってまいります。

そして、ついにメリーちゃんが復活となり、最後のメリーちゃんお腹満載作画アニメがスタート。

由衣も負けずにエアトロンボーンきたー!
なにこれw

そして、メリーちゃんが勇魚に憑いた夢魔パレイトをミストルティンから奪取し、夢の世界へ送り返します。

「お前は何者だ?」
「私は悪い夢魔を喰い尽くす、夢喰いメリーよ!」
メリーちゃんきたー!

おいしくとどめはエンギがいただいちゃって、ミストルティン退治が終了。

無事に勇魚の夢を守れて、エピローグ的展開へ。
メリーを夢の世界に帰してあげるという二人の契約はまだ始まったばかりで、お約束の戦いはこれからだ終わりですw
結局、原作が継続中ということもあり、メリーや夢路の存在の謎や灯台とのバトルの行方はまるまる残されて終わる形となっており、原作を壊さない範囲でキャラクターと世界観の初期設定を使って好きにオリジナルアニメーションをやったというような本作でした。

最後に、夢を失った河波千鶴さんでしたが、「人間は何度でも夢を見られるだからさ!」と
夢とキボーの物語が綺麗にまとめられました。

というわけで、シリーズを通して良クオリティで夢とキボーの物語がしっとりと描かれた本作。
メリーと勇魚がめちゃ可愛いく描かれていたりと収穫満載の本作かと思われます。

©牛木義隆・芳文社/ 夢喰いメリー製作委員会

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