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「境界線上のホライゾン」 第8話 「全域の支持者」

「境界線上のホライゾン」第8話。
今回は、本多正純主役の討論回。
序盤から描かれてきた本多正純の政治家としての悩みに答えが出される熱いエピソードになっている今回です。
内容は、丸々30分ホライゾンを救出する正当性を討論する初見で全部を理解させる気がさらさらない詰め込み内容でしたが、トーリ視点で討論の細かいところをスルーして単純に楽しめる作りにもなっていて、武蔵の独立とホライゾンを救出して大罪武装をすべて集めて末世から世界を救う本作の物語の道筋が、原作のボリュームを含みつつ上手く描かれている今回かと思われます。

お話は、武蔵がホライゾンを救うのかを決める3番勝負最終戦のトーリと本多正純の討論対決から再開。
先手を取ったトーリがホライゾン救出取りやめを提案することにより、本多正純が逆にホライゾン救出の正当性を証明しなくてはならなくなるという見事なトーリの作戦が明かされる始まり方でした。
そんな本多正純が正当性を証明していく中で自らの政治家としての悩みに答えを見つけていくという熱いお話の今回です。

まずは、ホライゾンを助けることに武蔵(極東)に何の利益があるかを証明します。
提案の質問者には、武蔵の商人や正純の父親も参戦。
ホライゾンが君主となることで主権が維持され国も潤って死者がでないと主張する正純です。さらに、戦争には大義名分が必要不可欠ですが、そのことについては罪のないホライゾンを処刑する聖連側を悪とみなすことでそれを証明しいくことになります。
理解にちょっと社会科の知識も必要な討論となっている感じがします。というより、アニメの会話劇で難しめな単語を並べて次々と討論するのに無理があります。挑戦的な作品ですw

そんなややこしい内容よりも浅間ちゃんが可愛すぎます。
そっちの方が重要です。

やはり政治家というのは紙に書いたことを主張するものではなく、国民の声を聞いて自分の言葉で国民を助ける役職ということで、トーリがホライゾンの救命を願う黒藻の国民を連れて来て本多正純を導きます。
その国民の声を聞いて本多正純の悩みが解けていきます。

そして、本多正純が政治家として外に向けて戦争する大義を語ります。
いい表情ができるようになりました。
政治の一番大事なのは外交ということみたいです。そんな正純の政治家話が熱い今回です。

後半の論戦相手は、K.P.A.Italiaのインノケンティウスに変わっていきます。
論点をずらして、正純を言いくるめようとするかなりやっかいな相手で、話の内容もさらにややこしいことにw
三河は消失していないと正純が主張したら、聖譜解釈の平行線戦略に出るインノケンティウス。
その平行線にあえて乗って論破したら、聖連は平和主義だと主張。
なんにせよ、このおっさんはホライゾンを処刑して大罪武装で睨みあう覇権争いを有利に進めたいだけの人物って理解でいいかと。

そんな論戦を正純をやるじゃないと見物しているお姉さん。
内容が分かってるかしこです。流石お姉さん。

そんな中、インノケンティウスは正純の女である事を隠している政治家としての資質をつっこんできます。

そこは、トーリが皆に大々的に女である事を披露して回避ですw
ここが今回のハイライトシーンです。正純が最高です。

ついでに貧乳パイタッチも披露。

さらに、ついにでにロリコンが貧乳好きをカミングアウト。
言わなくても知ってるw

話は討論に戻って、トーリからの絶対的支持を得た本多正純が、ホライゾンを生かすことに世界に利益があることを演説します。
それはやはり末世の解明と解決を理由としていて、そのためのホライゾンの感情の欠片である大罪武装をすべて集める役目を主権を持った武蔵があたると宣戦布告します。
ということで、各国と戦ってホライゾンの感情を集めて行くという本作の物語の大筋についにここでたどり着きました。
序盤から描かれていた正純の物語はここへ向かっていたというわけです。

その宣戦布告を受けて、早速K.P.A.Italiaが実力行使に出ます。
浅間ちゃんサイコー。

大罪武装を持ったK.P.A.Italiaのガリレオが正純を襲ってきたところで、ついに極東警護隊総隊長の本多二代が参戦!
こちらも本多正純同様、父の意志を継ぐ道を探していた人ですが、ここに答えを見つけたようです。
というわけで、今まで張られてきた伏線と描かれきた物語が綺麗に繋がって今後の物語に繋がる大重要エピソードだった今回です。
ややこしい討論もあとから何回も観直して楽しめるボリューム満点の今回になっているのではないのでしょうか。

次回は、超期待のお姉ちゃん回。

©川上稔/アスキー・メディアワークス/ 境界線上のホライゾン製作委員会

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