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「機動戦士ガンダムAGE」 第1話 「救世主ガンダム」

日5放送のガンダムシリーズ新作TVアニメ「機動戦士ガンダムAGE」第1話。
ストーリー・シリーズ構成を「イナズマイレブン」や「ダンボール戦機」のレベルファイブ社長・日野晃博が担当するというガンダムを低年齢層にも広げようという狙いのある全年齢向けのガンダム新シリーズです。
そんな本作第1話は、これぞ日野晃博脚本というような古き良き?ベタベタで王道的な内容で、主人公が3代に渡るガンダム大河ストーリーの始まりとしては、誰ものが物語を掴める分かりやすい良いスタートを切った初回かと思われます。
脚本的には嘘が多めでツッコミどころが多いところもありますが、本作の見所は次々展開していく大きなストーリーの流れの部分だと思われ、それの展開が熱くなってくれば誰もが十分に楽しめる作品になっていきそうな印象の本作です。

始まりは、本作初代主人公のフリット・アスノがUEに襲われたコロニーで悲劇的な母との別れをするシーンから。
どういう状況で母が挟まれたのかなのど説明は全部端折って、『AGEデバイス』を息子に託して死ぬという設定だけをゴリ押しで説明する始まりとなっていますw
まあ、こうなったんだからしょうがないということで、このベタな別れを踏まえて次の展開へ続きます。

その悲しい思い出を夢で観て、涙を流しながら目覚めたのがフリット・アスノ14歳。
メカニック好きとだるだるのシャツがファーストのアムロを彷彿とさせるはじまりのシーンとなっていました。

OP曲は、ガリレオ・ガリレイが担当。
OP&EDは世代が変わるごとに変わって行く感じかと思われ、全体のストーリー展開も速そうで、テンポよく1年間の大河ストーリーを気軽に楽しめそうな本作です。

そして、本編がはじまるのですが、主人公フリットには何でも話を聞いてくれて、ストーリー紹介もきっちりフォローしてくれる良嫁キャラのエミリーがすでに一緒にいてくれるわけで、すでに次世代への嫁候補はバッチリの本作です。
ある意味、先の世代から見たおじいちゃん&おばあちゃんの回想シーン的要素もある初代展開です。エミリーおばあちゃん最高w

一応、本作がガンダムシリーズということで、アスノ家に代々ガンダムという存在が重要なものであるという過去シーンも登場。

その後、エミリーとフリットは星空の下で今後のガンダムで世界を救いたいという夢を語り合います。
フリットを支える良き女房。それが初代嫁もベタな設定のようです。良い設定です。
そんなわけで、初代はこの二人のラブストーリーが主体となって展開していきそうな雰囲気です。
恋のライバルも出現しそうな感じで今後の展開が気になります。

そんないいデートの最中についにUEが襲ってきてしまいます。
マジ戦争です。そんなマジ戦争を前にめちゃ息の荒い副司令のグルーデック・ エイノアが登場。
この見た目だけは一人前の副司令も立派に成長するという物語になっていきそうな予感です。
でも、このベタなキャラデザとリアクションにちょっと笑ってしまう今回ですw

一方、地球連邦軍にも一応エースパイロット的なラーガンという男がいたわけですが、ジム的なモビルスーツ・ジェノアスで出動してガレージから出ることなく退場となりましたw
フリットがガンダムパイロットになるきっかけとして死亡フラグが立ちまくりのラーガンですが、生き残った模様。死んで欲しかったw

ラーガンのふがいない敗戦で、「だから戦わなきゃならないんだ!」とついにガンダムに乗るフリットです。
熱いのか、茶番なのかちょっと微妙な展開です。個人的にはベタすぎる展開に爆笑ですw
まあ、こういうところは軽い気持ちで楽しんだらいいのかと…

心配しながら「今までずっと見ていた」と、フリットを見送る嫁・エミリーが熱すぎます。
良嫁アニメの本作です。

そして、ついにガンダムが起動。ガンダムに頼るしかない連邦軍の脚本周りがちょっとショボイかも。
ここでまた、「ガンダム…」と芝居がかっているベタな副司令が笑わせてくれます。このキャラがツボですw

戦いは、何か武器は?と言いながら最終的にビームサーベルがあったわけで、それで華麗に撃破!
ちょっと、初戦の緊張感に欠け気味のあっさり大活躍勝利バトルでした。フリットは最初から結構乗りこなしています。
「あれが、ガンダム」と副司令もビックリ。

勝利にエミリーは安堵の涙です。

しかし、UEは敗れた味方機を証拠隠滅で破壊して、今後はコロニーを外から攻撃してきます。
そんな大ピンチな展開に「天使の落日が繰り返される」と、副司令。無力なクセに言うことだけは派手な司令所の二人ですw
ということで、大げさな芝居でツッコミどころは少しありますが、主人公フリットがガンダムで初戦を飾る王道展開が分かりやすく描かれた今回です。気になるUEの謎と共に次回に続きます。

EDは、西田亜沙子作画の長井龍雪演出です。
「超電磁砲」、「禁書」、「あの花」でおなじみのタッチでフリット&エミリーの夫婦描写がええ感じに描かれるEDとなっています。
ここでもエミリーはフリットを支える良い嫁になっています。

©創通・サンライズ・毎日放送

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