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「輪るピングドラム」 第19話 「私の運命の人」

「輪るピングドラム」第19話。
今回は、サブタイトルで内容がバレちゃってる感もありますが、陽毬の運命の人がついに明かされるお話です。
演出は、第10話以来の後藤圭二絵コンテ・演出・作画監督・一人原画回でした。相変わらず引き絵などが一人で頑張っているので雑なカットもあったりしますが、素晴らしいフィルムになっている今回です。でも雑になるならそこまで一人原画にこだわらなくてもw
お話は、陽毬の運命の人のほか、冠葉の関わる組織や、眞悧の正体の片鱗などが少し見え隠れるネタをいろいろと解禁する内容となっていて、そろそろクライマックスへ向けて動き出しつつある感のある本作です。

アバンでは、いきなり高倉家の失踪していた両親が登場。井上喜久子さんの声がラーメン屋から聞こえてきたのでビックリですw
ということで、前回多蕗が言っていた通りに父の行方を知っていた冠葉でした。

陽毬の治療費も父の組織から支給されていたこともここで確定です。
世界を救うために活動する父の組織に加担する冠葉ですが、この組織が正義なのか悪なのかに今後注目です。
眞悧にそそのかされて禁断の果実に手を出してしまった人達にも見えますが…

一方、前回事件を起こした多蕗は、学校からもゆりさんの元からも姿を消しておりました。
ここでも悲しい家族の形が描かれております。
残された時籠ゆりさんの荻野目苹果を取り戻すひとりきりの戦いが始まろうとしています。

高倉家では冠葉のイケナイお金で買った高級お肉で陽毬の退院祝いスキヤキパーティーが開かれていました。

ペンギン達は自分たちの鍋で魯山人風スキヤキをww
今回は、このネタにツボってしまいました。

そして、病院で編んでいたセーターが二人にプレゼントされます。
本当に嬉しそうにしている陽毬を愛している冠葉が切ないことになっています。

一方、苹果さんも晶馬に完全無視されて可哀想なことに…
片想いの運命の人の物語がお盛んな本作です。

こちらにも切ない表情をしているお人がいます。
良い感じに並ぶ苹果さんと晶馬を見ている陽毬だったわけで…
というわけで、今まで薄々匂わされておりました陽毬の運命の人がついに明かされる展開へと突入です。
まあ、このシーンでも晶馬を気にしているのがバレバレなのですがw

眞悧さんも運命の人を分かっているようで、陽毬が家族3人このままがいいと言うのが偽りではないかとつっこんでおりました。
居場所がなくなると陽毬が怯えているのは、やっぱり本当の家族じゃないから?

次の夏芽真砂子とのやり取りで、眞悧が日記に手を出せない事が判明。
このことで眞悧が善の存在の日記に手をだせない悪魔的なキャラであることがなんとなく見えてきたような気がします。
眞悧と桃果が相対する悪魔と天使のような存在で、ピングドラムを手に入れて晶馬たちが高倉父らが企む計画から東京を救う物語なんかになっちゃう?みたいな、いろいろなピースが集まってクライマックスへと動き出している感のある本作です。
ただの今までのシーンの寄せ集めの妄想ですので、軽く流しておいてください。

晶馬達とのアルバムを眺めて考え事をする陽毬さん。
運命の人のことを忘れている状態で、自分の居場所と家族のことを考えます。

そこに、夏芽真砂子が冠葉を高倉家から救いにきたことで運命の人の物語が動き出します。
その夏芽真砂子が陽毬が高倉家の本当の家族ではないと言い出したわけで…
これで、冠葉が陽毬を愛しもよい理由と晶馬が運命の人でもOKなことに繋がりました。
第1話で衝撃だった近親相姦アニメじゃなかったわけですねw

追いつめられた陽毬が、こどもブロイラーと似たような風景を見てついに過去に記憶を取り戻すこと…

陽毬は、前回の多蕗と同じくこどもブロイラーに送られた何者にもなれなかったいらない子だったことが判明。
第9話で少し登場していた運命の人とのシーンがついに明かされます。

そんないらない子の陽毬を「運命の果実を一緒に食べよう」と救い出してくれた人がいました。

「選んでくれてありがとう」
やっぱり、陽毬の運命の人は晶馬だったというわけです。
というわけで、ついに自分の運命の人が晶馬であることを思い出した陽毬さん。
果たして陽毬は、運命の花嫁になれるのか否か。それにはいくつもの試練と障害が待ち受けていそうな感じで…そんなクライマックスへの展開が大分見えてきたところで次回に続きます。いやー、面白い!

©イクニチャウダー/ピングループ

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