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「輪るピングドラム」 第21話 「僕たちが選ぶ運命のドア」

「輪るピングドラム」第21話。
今回は、本作の物語の全貌が明かされてクライマックスへと突入するシリアスエピソード。
ここ数話、隠されていた謎が次々と明かされてクライマックスへ向けて物語が加速しまくりで面白くなっている本作ですが、今回もそのスピードは減速することなくさらにスピードを上げて、まだそんなに明かされる謎があったのかという予想外の真実が次々と明かされてクライマックスに突入していく今回です。予想外の真実に大分やられちゃいました。
そんな怒涛の謎明かしの中、物語はお約束のどん底シリアス展開となって、ついにラスボスとの生存戦略の行方が見えてきた熱すぎる今回です。

お話は、高倉家の周りを嗅ぎまわる趣味の悪い腕時計をした週刊誌記者が登場して大きく動き出します。
前回、陽毬が晶馬達の本当の家族ではないことを知った苹果さんでしたが、どんな運命でも受け入れるという想いはブレない人に成長しているわけで、陽毬のサポートします。そんな苹果さんのクライマックスでの活躍にも期待です。

そして、陽毬の口から高倉家のカラフルな家の秘密が明かされます。
両親がいなくなって落ち込む陽毬を元気づけるために冠葉と晶馬が粋な計らいをしていたわけで…

あの陽毬のベッドも二人の作品でした。
さらに、陽毬と晶馬が出会ったときに持っていた大事な人形が今の姿になった理由も明かされます。
偽りの家族だけど、本物の家族以上の素晴らしい想い出がある3人です。果たしてこの3人の家族の行方はいかに。
やはり本作は、この3人の家族の物語ということのようです。

ここからは、話を受け入れるのに困惑するほどの衝撃の事実の明かされていくジェットコースター展開です。
例の記者から、冠葉が父の組織の企鵝(きが)の会からお金を貰っていることを聞いていた陽毬が冠葉を付けます。
えっ、そんなことも知らされていたのw 記者が物語を一気に進めます。

そんな陽毬が冠葉を付けて見たものが、衝撃の事実だったわけです。
なんと、冠葉が両親と密会していたラーメン屋はすでに朽ち果てていたわけで・・・そこに父親のミイラ化した死体が!
あちゃー。冠葉は自分で創りだした両親の幽霊とお話をしていたということでした。これは読めないw
ということで、最終局面の予想をここで大幅修正しなければいけないことに。やられちゃいました。

一方、診察室を空けるためにドイツに行かされていた?陽毬の担当医は、実際には写っていない眞悧(さねとし)を見させられているようで、眞悧も自分が幽霊で呪いであると自分の正体をここで明かしました。
16年前に高倉父を使って悲願を達成しようとした眞悧ですが、桃果に阻止されてしまい、今度は冠葉を使って世界を救うということをやり遂げようとしているみたいです。ということでラスボスは実態のない呪いそのものの眞悧ということになるのでしょうか。
それを阻止するにはやはり桃果の日記と誰かが罰を受ける犠牲=ピングドラム?が必要ということでしょうか。
果たしてピングドラムがなんなのかは本編中で明かしてくれるのでしょうか。なんか裏設定で流されてしまいそうな気もw

続いて、記者が晶馬に冠葉が企鵝の会と繋がっていることを明かします。
どんだけこの記者は物語の時計の針を一気に進めちゃうのかw
さすが、趣味の悪いペンギンの時計を付けているだけあります。

ここで、ついに兄妹が決裂して殴り合いをはじめてしまいます。カッチョいい描写!
家族がバラバラになっていく超シリアス展開に落ちて行く今回です。
巻き込まれてエロ写真をぶちまけられる1号のギャグも炸裂です。

さらに、陽毬と夏芽真砂子の回想シーンで冠葉が夏芽真砂子とマリオさんの実の兄弟であることが明かされます。
なんと!w
冠葉も他人の子だったとは。今までの夏芽真砂子のお話がひっくり返っちゃいました。でも、夏芽真砂子の今までの言っていたことの意味がことごとく繋がってきちゃいます。というわけで、夏芽真砂子の戦いもクライマックスに突入です。
「まどか☆マギカ」第10話みたいな衝撃の謎明かし展開となっている今回です。

そして、晶馬と決裂した冠葉が嗅ぎまわる記者を始末するという取り返しのつかない事件を起こします。
これで完全に対立関係となってしまった冠葉と晶馬です。陽毬を想うライバルでもある二人なわけで…なるほどそういう展開に持ってきましたか。

朽ち果てたラーメン屋では、多蕗先生にまだ出番があったわけで…
高倉父の死を確認して和解しかけた時籠ゆりと多蕗先生の前に企鵝の会の刺客が襲ってきます。
普通に考えると多蕗がゆりさんをかばったかと思われ…そんなゆりさんに新たな運命な試練が架せられて、時籠ゆりの戦いもクライマックスへ突入です?

そして、高倉家では余命わずかの自分の命を家族のために使うと決心した陽毬が高倉家を出ていきます。
大切なあのマフラーを返して、運命の二人が引き離されてしまう切なすぎるシーンです(涙
これが高倉兄妹に架せられる言われていた試練の形でした。

陽毬が向かったのはもちろん冠葉のところ。命に替えても冠葉を止めると言う陽毬です。
一方、眞悧に乗せられて暴走の冠葉はドヤ顔で「俺がお前を救ってみせるからな」と…家族がバラバラになってしまった最大のシリアスな引き展開でクライマックスに続く本作です。

最後のトドメに冠葉の陽毬との運命のシーンが登場。
父親に選ばれなかったという、これまた衝撃の事実判明の冠葉の父の葬式で、手を差し伸べてくれたのが陽毬だったわけです。
そこで貼ってくれた絆創膏が1号のトレードマークだったりして、これまた繋がっちゃいました。
というわけで、第1話から描かれていた本作の本当の物語が見事に明かされたすごいことになっている今回です。
残り3話のクライマックスの締め方に超期待したいと思います。次回は夏芽真砂子回?

©イクニチャウダー/ピングループ

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