ホーム2011年第2クール(春)「星空へ架かる橋」>第10話 「指輪、流れて……」

「星空へ架かる橋」 第10話 「指輪、流れて……」

「星空へ架かる橋」第10話。
第10話は、ついに第1話冒頭の回想シーンのフラグが回収される本編クライマックスエピソードでした。
いままで各ヒロインの魅力が描かれるハーレムアニメの様相を呈していた本作がついに動きます。というより、弟好きの兄がついにその隠された想いの片鱗を明かすことになるわけで…気になっていた本作がハーレムアニメなのか、誰かのルートの物語なのかのシリーズ構成の全貌がついに明かされ、最終回への甘酸っぱい物語が加速し始めた今回です。

まずは、前回のおさらいから。
今回を観た後に前回を振り返ると、前回が陽菜さんルート完結話だったことがよく分るわけで、陽菜さんは一馬にとって恋愛対象外の存在で陽菜さんも父親との仲直りで完結したある意味残念ヒロインだったということでした。
こういうギャルゲアニメはハーレムのまま終わらせるのか、メインヒロインのルートにするのかにシナリオが絞られると思うのですが、本作はガチな後者だったわけで、敗れるヒロインには切なくなってしまうものです。

そして、今回の主役が第1話冒頭で一馬との思い出フラグが立てられていた円佳(まどか)さんでした。
その時の回想シーンが再び登場して、ついに物語が動きそうな予感です。

お話は、ハワイ帰りで少し焼けてる感のあるこよりの調査により、円佳が一馬好きなのを皆が知ることになります。
ここでその二人をくっつけようと企む二人組が出てくるわけで…
あら、嵐の予感w

そんな状況にういっちのパフェを食べる手が止まり、伊吹はその作戦会議の場から逃げ出す始末。
一馬を巡る切ないラブコメが加速し始めました。

そして、気合いを入れて遊園地デートに挑む円佳さん。
お化け屋敷では、まさかの「恋姫無双」の張飛ことりんりんが登場ww
なにかと繋がりのある「恋姫無双」ですから。

なにかとアピールして頑張る円佳ですが、動物と触れ合っても食事をしても一馬の口から出てくるのはういっちの名前だったわけで…
あら、弟好きのハーレム主人公を通していた一馬が、はじめて特定の女性を意識させるシーンがついに…
結構、本作では大事件です。

最後に乗った観覧車では、「じゃあ、今度またみんなで来ようか」と一馬さん。あら、酷い男。
さらっと完全に振ってます。もうハーレム主人公ではなく、ういっちを一途に想うキャラになったということでしょうか。
そして、フラれる円佳さんが切なすぎます。

こよりもショックw

そして、エッチータンクトップ姿であらためて一馬を思い出の場所に誘う円佳さん。
お別れ物語の始まりです。

思い出の場所にたどり着いた二人ですが、ようやくここで一陣の風が一馬に円佳があの時の少女であることを教えます。
結局、立てられていたフラグはここまでしなくては思い出すことができなかった一馬さん。
ということで、一話から流れていた円佳さんの物語はフラれてしまう切ない物語だったというわけでした。
これでOPの切ない感じの歌や、これまでのシリーズ構成が全貌が繋がっちゃいました。こういう作品でしたか。

ここで、円佳さんが本音をついにぶつける失恋ぶっちゃけ話がスタート。
まあ、なんで気付かないんだバカヤローですw
そして、一馬の気持ちは分かってると自ら身を引いた円佳さん。ええ、悪者は一馬です。

その後、円佳さんがついに涙を流してしまい、「これからもずっと友達だろ」の一馬です。ひどい男w
というわけで、立てられていたフラグは「友達」という切ない方のものでした。
第1話冒頭のフラグなので、恋の勝者が円佳なのではと惑わせるお見事なミスリードフラグでした。

EDは、円佳さん仕様。

最後に、思い出の指輪を流して、失恋するヒロイン円佳の物語が終了。
失恋はしたものの、悪者を一馬にしてヒロインとしてキャラがきっちり立った円佳さんの物語がよかったです。
流石の雑破業全脚本アニメです。
そして、次回は伊吹がどうやら主人公のようで、どうなってしまうのやら。そんなクライマックス展開がいい感じの本作です。

©feng・山比古町観光協会 2011

「星空へ架かる橋」 レビュートップへ


inserted by FC2 system