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「日常」 第2話 「グリコ ほか」

「日常」第2話。
さあ、日常が早速、堀口悠紀子作監神回を投入してきました。
そんな今回の演出は副監督の石立太一が担当しており、原作者あらゐけいいちの頭の中の映像を見事に映像化するという、原作を超える神業を披露していて、本当に脱帽ものの内容でした。音楽の使い方も素晴らしすぎます。
作品的にも第1話ではつかみ切れなかった演出方向が第2話を見ることにより大体分かってきて、いい作品であることもバッチリ確認できました。第2話の内容的には、みおの姉ネタ、やおいネタで爆笑させられ、最後の立花みさとのシーンが素晴らしすぎる完璧な内容でした。

一発目はいつもの3人組のジャンケンネタからスタート。
何気に第1話でなのの大爆発でぶっ飛ばされたヘッドホンの青年が横切ってのスタートとなっております。
ここでは何気にチョキの出し方を変えてたりするその一挙手一投足が目が離せない、笑いレベルが高すぎる女・麻衣ちゃんが主役です。
みおがフリをして、ゆっこがボケる。そして、麻衣ちゃんの異次元ボケがすべてを持っていくというお笑いの基本がここにありますw
しかし、流石にレベルが高すぎてイミフだった麻衣の復活の呪文ですが、この後のネタへのフリでもありました。

お次は、みおがエキセントリックな姉に追いかけれられるエピソード。
フツーの子設定のみおですが、母はセパタクローに行っていたり、姉がコレとなかなかの家庭環境で育ったお人ですw
そんなみおちゃんが謎のスプリンターに追われるシーンが京アニさんの描写力だからこそできる大爆笑なシーンとなっていました。

そして、「やらなきゃ、やられる」と観念したみおが現金を献上。
殺(や)るんじゃなく、お金かい!ww

結局、謎のスプリンターの正体が姉と分かって、みおちゃんのコークスクリューが炸裂!w
ここでは、エキセントリックなみおの姉の人物紹介とともに、いつも姉にイタズラされてるみおの家庭環境が垣間見えるネタでした。
妹を全力でいじるおちゃめなお姉ちゃんが最高です。

そして、ここでついにジャンケンネタの麻衣の呪文の謎が解けます。
それは、ドラクエ的なファミコンの復活の呪文だったわけですが、そのドヤ顔で披露した復活の呪文が間違えてるじゃないすか。
麻衣ちゃん(笑)

次は、本作の30分の中で少し空気を緩める癒しパートの役割であることが判明してきたなのとはかせのシーンへ。
流石の堀口悠紀子作監回ということで、なののアップカットがメチャ可愛いっす。
第2話にして、だんだんこの二人のやり取りがしっくりとしてきました。

その後は、はかせとなののお笑いの基本に忠実なロールケーキと甘食のボケとツッコミのコントが展開。
このお二人のやり取りはギャグというよりなのを愛でる癒しの笑いです。

前回あった縄跳びネタは続き物でしたw
はかせとなののジャンケンアイキャッチなど、いろいろと話数を越えた仕掛けがなされております。

そして、今回のメインネタである、みおのいとしの笹原先輩が描かれたやおいノートエピソードがスタート。
みおがやおい絵も描いちゃう乙女キャラだったのが判明するところも面白いところなのですが、ノートの回収に命を賭ける姿が大爆笑のギャグコントでした。
まずは、力づくで取り返そうとしますが、空気を読んだゆっこが全力で返しません。力の入った描写がうますぎますw

ノートが違うと言ってもお腹が痛いと言っても残念な子を見る表情のゆっこ。
みおの最終手段はやっぱりお金!
「そのノート、千円で買ったー!」。テンパってしまって目がイッちゃってますw
もうヒロインの顔じゃないです。

恐ろしい空気を感じたゆっこは逃げ出します。
それをダッシュで追うみおなわけですが、朝に怖いスプリンターキャラに追われたみおが、まさかの追う側の怖い人になるなんて奇跡の展開ですw

そして、諦めかけたみおが走馬灯を見るわけですが、みおの成長ととものエキセントリックな姉がいつもそばにいます。
こんなところでテンドンかますなw
さらに、笹原先輩とのひとめぼれの出会いのシーンが、こんなところで披露となっちゃったみおちゃんです。

というわけで、そんな日常を終わらせるわけにはいかず、踏ん張ってみおがスプリンターとして覚醒ww
朝のスプリンター対決など朝めし前だった、スゴすぎる追いかけっこ描写が炸裂します。
原作を越えて、映像で笑わせるとはまさにこのこと!

最後はなんとかノートを取り返し、人生が終わらずにすんだみおちゃんでした。
一方、理不尽な目にあったゆっこのリアクションもナイスでした。

安中さんと麻衣ちゃんの甘食ネタも面白かったのですが、レビューのスペースが限界です。
ここでは、はかせの甘食をネタ的にかぶせてきました。てか、甘食ってなんなの?

最後は、立花みさとと笹原先輩の甘酸っぱい放課後エピソードが登場。
ここは原作を膨らませた見事な構成で二人のキャラクターと関係性が描かれる素晴らしすぎるエピソードとなっていました。
笹原先輩の所作と農家貴族キャラで笑わせつつ、立花みさとが二人きりの放課後で浮かれているところがキュンキュンすぎるシーンです。「却下よ、却下、ど却下よ!」が可愛すぎます。

実は立花みさとも案を出してないと突っ込めずに時間を持て余した笹原の任天堂ギャグに愛の銃器ツッコミが炸裂。
なにかと笹原にかまいたいお年ごろを表現した原作でも難解な立花みさとの銃器ツッコミを甘酸っぱいEDテーマにのせて見事に表現してくれました。ブラボーです。
ちなみに、笹原先輩は立花みさとの気持ちが全然分かっていない鈍感さんです。みおにもチャンスあり?

締めは立花みさとのツンデレ大サービスシーンです。
笹原がかぶっていたキグルミをかぶっているところを笹原に見られてしまい…
「別にあんたなんか、なんとも思ってないんだからっ!」
全然気持ちを隠しきれてない立花みさとなんですが、それにまったく気づいてない笹原との関係がなんか青春ですw
とういうわけで、ギャグに青春に癒しまでいろんなものが詰まった「日常」の姿が見えてきた今回。
これから2クール、楽しい時間が続きそうです。

©あらゐけいいち・角川書店/東雲研究所

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