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「日常」 第8話 「日常の33 ほか」

「日常」第8話。
第8話は、「らき☆すた」、「フルメタふもっふ」監督の武本康弘絵コンテ・演出神回でした。
原作の笑いを見事に映像化したというエピソードでは第2話が挙げられると思うのですが、今回はその第2話を越えてくるような原作の笑いやキュンキュンな部分を引き出して、作品世界に引きこんでくれる武本フィルムが素晴らしかったと思います。
ネタ的には、ゆっこのアヘ顔が笑激のゆっこダジャレネタと、立花みさとの第2話に続くツンデレネタが秀逸でした。そして、原作の笑いをを見事に爆笑に導いてくれたエレベーター閉じ込められネタが個人的に最高の今回です。

始まりは、東雲研究所のある夏の日の朝の日常風景から。
いきなり京アニさんの半端ない夏描写す。このままなにも起こらないだらだら日常を観ていたいぐらいの映像が癒しを与えてくれます。

しかし、朝の水やりを終えた普通の女の子ななのの右手がシュババババーンと発射w
さあ、ゆっこがアヘ顔になったり、立花みさとが赤面したりするちょっとした奇跡の物語がはじまります。
それにしても、右手がめっちゃ飛んでます。はかせヒドス。

そんなシュババババーンと右手が飛ぶ中、いつもの3人組が夏服で登場。夏服いいです。
そして、そんないい天気の夏の朝に調子に乗っちゃったゆっこが「テンキー」などと残念なダジャレを言ってしまったことから、みおちゃんと麻衣ちゃんに辱(はずかし)めを受けてしまう物語が始まってしまいます。
まあ、自業自得のゆっこですw

もちろん、そんなダジャレは、末おそろしいバーチャル世代の二人には響きません。
いや、末おそろしいバーチャル世代じゃなくても響きませんw
それにしても、ゆっこの中の人がここ最近本当に良くなってきています。みおちゃんも。

それでも、自分を信じて伝家の宝刀のダジャレまで投入するゆっこです。
罠にハメられてるとは知らずにw
ここで、キャンプの時の犬が登場してます。本作は、あらゆるところで人間関係が繋がってくるのが魅力となっているところがあるので、2クール目ぐらいからいろいろ繋がって来てもっと面白くなってくると思います。この犬もいろんな日常の奇跡を秘めているキャラのひとりかもしれません。要注目です。

で、結局みおちゃんと麻衣ちゃんの術中にはまり、持ちギャグすべてをさらけ出すことになったゆっこ。
最後は、ゆっこが追いつめられてアヘ顔にまでなってしまいます。
なんという辱めプレー。みお&麻衣が鬼ですw

しかし、それでも許して貰えたわけではなく、学校へも行かしてもらえず、その辱めのプレーの小旅行は続くのでした。
口は災いのもと。バーチャル世代のお二人、末おそろしいわーw

次は、囲碁サッカー部シリーズ。ついに小木君が囲碁サッカー部をやめてしまいます。
これの意味が分かるのは、まだまだ先になりそう感じなんですが、囲碁サッカー部が笑いに変わってくるのはまだ先なので、長い目で観てもらいたいシリーズです。ええ、意味があるんです。

はかせ、まさかの発狂w

そして、なのの右手が導く、もう一人恥ずかしいことになってしまう人が登場のエピソードがスタート。
その人は、笹原好きのみおちゃんのライバルの立花みさと。
今回ついに立花みさとの友人のフェっちゃんとウェボシーが初登場となりました。この二人はみさとの気持ちを知る良き友人です。

このお話の内容は、登校中に落とした笹原のハンカチを拾った立花みさとがそれを返すという、それだけのお話。

しかし、素直に返すことが出来ずについ、ツンがすぎて重火器で攻撃してしまう立花みさとが反則的に可愛すぎるそんなお話です。
鈍感な笹原にストーカー気味な事をしてることや、ほとんど告白みたいなことを言わされる立花みさとにフェっちゃんとウェボシーがドキドキですw

そして、「拾ってあげるのはボランティア精神なんだからねっ」と、キュンキュンながらも素直になれないのがちょっと酷すぎる立花みさとになのの右手が飛んできて、怒られちゃいます。あら、ちょっと素敵な奇跡。
第2話の立花みさとエピソードも良かったでしたが、今回も最高でした。
また、フェっちゃんらも登場して世界観が広がりつつある本作です。

ここで、なんか新しいシリーズ?がはじまりまっちゃいました。
かっこいいと思う物シリーズ?なんか、麻衣ちゃんも強制参加させられておりますw

そして、今回の目玉ネタ。エレベーター閉じ込められエピソードです。
画面を黒くして観るところを絞らせて、閉塞感とオチのゲラ状態への解放が見事に演出された爆笑エピソードになっていました。
演出意図はそれであってるのかは、まったくもって知りません。

コバエが鼻の穴に入っても全く無反応のゆっこに、ヨダレがひどいみおちゃん。
さらに、目が死んでる麻衣ちゃんと脱力感が酷すぎますw

そして、くだらない事で二人に笑いのスイッチが入ってからのテンポが神で、一緒に笑わざる負えませんw
「なすび」、「死んでる」、「助けが来ない」www

オチがまた、一緒に笑わないシュールな麻衣ちゃんがまさかの金縛り中とかw
麻衣ちゃんは、常に予想をはるかに越えてくるお人です。

「用意」、「ドン!」
このネタ好きですw

囲碁サッカー部は、なにもしない部長の創作した部だったことが、ハーフの関口ユリアについに説明される時が来ました。
いや、これではまだ笑えません。まだ囲碁サッカー部の物語は序の口です。

最後に、立花みさとさんが、二黄卵と出会うという「まぁまぁの奇跡」を起こしちゃって、なんか思い出しちゃいました?w
そんなわけで、個人的に爆笑で面白すぎる今までで1,2を争う素晴らしい内容に思えた今回でした。
寒いとお気に召さない方もおられるようですが、まだまだ先がある2クール構成が「私得」な作品となっている本作です。

©あらゐけいいち・角川書店/東雲研究所

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