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「夏目友人帳 参」 第1話 「妖しきものの名」

緑川ゆきの漫画「夏目友人帳」のTVアニメ第三期「夏目友人帳 参」。
妖怪が見える少年・夏目貴志とその用心棒のニャンコ先生が、様々な妖怪と出会う人気シリーズの本作です。
そんな第三期の第1話は、第二期の初回同様に基本設定おさらい回でした。
貴志の家庭環境、祖母のレイコさんの友人帳の名前返し、ニャンコ先生との意外とドライな関係などなど、はじめての人や久しぶりの人にも見どころポイントをやさしく伝える、夏目友人帳が帰って来たと感じさせてくれる素晴らしい第1話でした。
もちろん、おさらいだけじゃなく今回登場の妖と貴志のやり取りも安定のええお話でした。

いつものごとく、サラッとOPからスタートの第三期。
過去に出会った妖怪も登場する、人と妖がたくさん集まってくる三期の積み重ねが感じられるOPでした。

本編は、怪異話であることをアピールするべく怖い妖怪に追われている夏目貴志のシーンからスタート。
ここで本作の魅力の一つである神谷浩史演じる夏目貴志のモノローグがはじまって、声がたまんない夏目友人帳が再開です。

そして、今回最後にうるっとさせてくれる妖・影茶椀と夏目貴志が出会います。

一方、第2期で大切人達であると気付いた藤原夫妻との家族団らんが描かれます。
塔子さんが、相変わらずやさしすぎて最高です。

続いて、もう一人の同居人で用心棒のニャンコ先生が登場。
またこの人太ってません?どんどんデブ猫化が進んでいるニャンコ先生ですw
そんなニャンコ先生ですが、あくまで夏目が死んだあとに友人帳を貰うために用心棒をやっていることを強調します。
ドライな契約関係で友人ではないという設定の二人ですが、果たしてほんとにそういう関係の二人なのかと考えながら見るのも本作の見どころかと思えます。

そして、夜中にちょっと夏目が影茶椀を助けてあげます。これがあんなことになるとは!

学校では、ゆるいいつもの田舎の友達にちょっと夏目が気になっている笹田純さんも登場。

今回のゲストキャラクターは、レイコさんに名前を取られた、大物神様のアオクチナシ。
その力ゆえに人間とも妖とも親しく慣れないレイコに少し似た孤独なお人でした。
中の人は、京田尚子さんでビッグネームです。本作は、ゲスト声優の豪華さを楽しむ作品でもあります。

殺すと脅しながらも夏目に会うのが嬉しそうな、チャーミングすぎるアオクチナシさん。
人間との違う価値観をみせてくれるところも本作の素晴らしいところです。
話を聞いている内に、レイコさんに名前を取られたことが分かってきて、初回から安定のレイコさん回でしたw

ここで冒頭の妖怪が夏目を襲う事件が発生!
ニャンコ先生こと斑(まだら)が本来の姿みせて用心棒シーンもきっちり見せる第1話です。
ちなみに、貴志が肩を噛まれたとき、ちゃんと茶碗が割れる音がしてるのがナイスです。

そして、アオクチナシへの名前返しタイムがスタート。

そこで新たなレイコさんエピソードが登場!
アオクチナシを人と勘違いして仲良くなったものの、妖であることを知ってシュンとしてしまうレイコさん。
人と仲良く出来なかった切ないレイコさんの過去話にはずれなしです。

しかし、妖であることを知ったあとにアオクチナシをレイコさんが助けてあげていたことが判明。
あら、レイコさん素敵。
そんな思い出で登場するレイコさんと対話するアニメ「夏目友人帳」な本作です。

まだそこでは終わらず、最後にうるっとさせるエピソードが待っていました。
塔子さんが壊れた茶碗を発見したのですが、それが襲われた自分の災厄を身代わってくれた影茶椀だと気付く夏目。
「俺のなんです。とても大事な…」と、塔子さんに言う夏目です。
勝手にやってきて、勝手に去っていく、でも一度でも触れ合ってしまったら、それは大事な出会いなんだと・・・
めちゃくちゃええ話で締めくくってきました(涙) しかもええ声です。
というわけで、再開初回から「夏目友人帳」の見どころがいっぱい詰まった安定の満足な観終わった感を与えてくれた本作でした。

EDは、まどっちキャラデザの岸田隆宏作画。

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

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