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「夏目友人帳 参」 第4話 「幼き日々に」

「夏目友人帳 参」第4話。
今回は、夏目貴志と木の上の妖怪の過去エピソード。
毎回言っているような気もしますが、今回もまたいいお話だったわけで、大浦冬華演じる木の上の妖怪のキャラクターが素晴らしくて最高でした。そんな木の上の妖怪を通して描かれる夏目貴志の成長もたまんないものになっていて、個人的にもかなりのお気に入りエピソードとなった今回です。

期末テストが終わって友人たちと美術館に行くことになった夏目のシーンからスタート。
笹田純も加わった相変わらずの田舎のすれてない少年たちの友達描写に今回も癒されてしまいますw

そして、今回の自分の話にも繋がる塔子さんの過去の胸に少しつっかえているお話を聞く夏目です。
昔から美人で人柄も素晴らしすぎる塔子さんが、今回も最高です。癒しポイントがありすぎる本作です。

ここで今回のゲストキャラ、木の上の妖怪が登場。
人間の生活を見続けてただひたすら季節を繰り返して木の上にいる妖怪です。

そんな木の上の妖怪が過去に自分が見えた人間がいたことを思い出して、さりげなく回想シーンがスタート。
そんなまるで昨日のように場面チェンジするのが、妖の時間感覚をあらわしているようでナイスな演出です。
もちろんその見える少年は夏目貴志だったわけで…

妖が見えるだけで人間たちに忌み嫌われている夏目にちょっかいを出している内に夏目の悲しくてやさしい人柄に触れてしまった木の上の妖怪です。基本、妖は相手の気持ちに鈍感なツンデレキャラとなっておりますw
そして、こころを通わすことなく別れてしまった夏目と木の上の妖怪。

それから、人間の嫌な部分を見て一人の方がいいと感じながら季節を巡る木の上の妖怪。

そして、さりげない季節チェンジの中、「よかった、まだここにいてくれた」と今の夏目が木の上の妖怪の前にあらわれます。
あら、素敵な演出。

その夏目は「いまならあなたのやさしさが分かる気がするんだ」と、立派な若者に成長していました。
そんな夏目に感極まってダイブする木の上の妖怪。「会いたい人がいれば、きっとひとりじゃない」。
胸に引っかかっていたそんな寂しがり屋の昔の友人を訪ねる夏目のめちゃいい話の今回です(涙)

最後に塔子さんや笹田純などの夏目貴志を変えてくれた大切な人達のシーンで綺麗にまとめて終了です。
あれ?ニャンコ先生の出番が少ないような…
ラーメンを食べるとか言ってましたが作品の空気に馴染みすぎてほんとに空気キャラになってましたw

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

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