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「夏目友人帳 参」 第12話 「帰る場所」

「夏目友人帳 参」第12話。
3期最終回前の今回は、塔子さんとの出会い回想エピソード。
取って置きとも言える藤原夫妻と夏目貴志の馴れ初めが描かれる感動必須の今回です。アニメの出来もよろしくて鉄板感動回となっておりました。
そして、次回は締めの最終回となるのですが、第4期が2012年1月より放送されることが明らかとなって、3期が4期への前座ということが判明してしまいましたw 人とも良い関係を築けるようになってきた夏目が的場達との本格的な物語が描かれる4期となると思われますが、その前に3期最終回と3ヶ月のお休みです。

今回は、塔子さん達・藤原夫妻との家族話ということで、塔子さんの愛情たっぷりのお弁当シーンからスタートです。
北本、西村とも過去の転校の踏み込んだ話をしたりと、寂しかった昔とは違う夏目が描かれます。

そして、弁当箱を返す夏目と塔子さんの会話がすっかり家族になっていて、優しすぎるお母さんな塔子さんの笑顔にすでに泣きそうになってしまいます。この人の優しさは反則ですw

そんな幸せをゲットした夏目を過去に戻そうとする妖怪が登場。
そんな髪の長い一つ目妖怪の中の人は沢海陽子さん。
その妖怪にあてられた夏目が過去を思い出すのが今回のお話です。

そして、中学生時代の夏目が登場。
妖が見えるために人に馴染めず寂しい想いをしている夏目をあの髪の長い妖が気に入ります。
相変わらず妖怪の人間の尺度から外れた屈折した愛情が面白い本作です。

そんな居場所のない夏目の前に噂を聞きつけた塔子さんが登場。
ありえないくらい人柄のよさで夏目に近づいてくる塔子と妖怪ではと疑う夏目がちょっと切ないです。

しかし、何度も足を運んで夏目を自分の家に招き入れようとする塔子さん。
夏目のことをどこまで聞いていたのかも気になります。かなり人柄をすでに知っているような気もします。
そんな塔子さんからそこはかとない優しさを感じて涙です。
それにしても、今回は作画が綺麗で話にのめり込めます。

今回はそんな塔子さんのところに行きたいと、始めて自分の意志を持った夏目の物語です。
それを立ちはだかるのがあの妖怪です。

居場所がないと言う夏目ですが、同居する櫻井孝宏キャラの親戚のおにいさんは実は結構良い人だったりして、心を開けば良い友人になれる人が実はそばにいたこともきっちり描写されております。

そして、自分の居場所を勝ち取るために妖を封じる夏目貴志。
夏目貴志がかっこいいシーンとなっております。

病院で目覚めると藤原夫妻がおりました。
なにかと騒動を起こす夏目に「家に来なさい」と言ってくれる滋(しげる)さん。滋さんもめちゃいい人で感涙タイムの始まりです。

そんな藤原夫妻に「藤原さんのところへ行きたいです。お願いします。」と素直に涙ながらにたのむ夏目が涙を誘います。
なんという、反則的な感動シーン(涙
こんな経緯で藤原夫妻のところに来ていたとは、人にドラマありです。

思い出し泣きの夏目の前にあの妖怪があらわれますが、夏目のそばには新たな友人のニャンコ先生がいたわけで。

しかし、そんな妖怪とも「帰りたい場所が出来たから」と、きっちり対話をする夏目が流石です。
妖に好かれる素質が十分すぎる夏目です。

そして、塔子さんの愛情弁当を持って登校する夏目のシーンで今回は終了。
優しすぎる塔子と夏目の素直に泣くシーンが反則の感涙ストーリーな今回でした。
とうことで、次回は4期前の締めくくりの最終回。4期に繋がる引きなお話になるのか、それとも綺麗にまとめてくれるのかを注目したいところです。

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

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