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「日常」 第19話 「日常の78 ほか」

「日常」第19話。
今回は、滑り気味なネタが多かったので反省会モードでのレビューを。
そんな今回の脚本は、伊藤Pことジョー伊藤が担当。まあ、ぶっちゃけ戦犯はここなような気がしますw
第12話のジョー伊藤回も笑いが伝わりにくく会話劇もおぼつかなかったりしてたので、もう言い訳は出来ないかと…Pなので潔く責任をかぶって貰いましょう。
そんな今回ですが、笑いの面ではウェボシーの「ドメスティックバイオレンスぅ」が救ってくれました。

早速、今回の希望の星のウェボシーネタから。
今まで登場はしてましたが、どのようなキャラクターなのかのスポットは当てられていなかった立花みさとの友人のウェボシーとフェっちゃん。今回ようやくその一人フェっちゃんのキャラクターがベールを脱ぎます。

そのフェっちゃんが、いままでにそしてこれからも永遠にお目にかかれないことを披露してくれました。
そして、「ドメスティックバイオレンスぅ」とフェっちゃんw
言い方がめちゃかわいくて笑わせてくれます。ひーって帰ってくるところもめちゃキュート。
これがフェっちゃんぽいとのことw

お次は自分らしくないことをすると言ったフェっちゃんでしたが、転んでしまい散々な目にあってしまいます。
そんなフェっちゃんに「フェっちゃんぽいなあ」と立花みさととウェボシー。
というわけで、フェっちゃんのキャラクターがよく分かる素晴らしいネタでしたw
面白かったのは中の人がいい感じにハマっていたのが大きいかも。

続いては、中之条さんをも困らせる大福フェアの新人君が登場。
ジョー伊藤脚本は、なぜかシュールさが際立つような気がするのですがこれいかに。

ラブ的は、下の人が受験生とは限らないことがついつい気になってしまいます。

続いては、みおちゃんの走る描写がかわいくてかっこいい高飛びネタが登場。
面白い飛び方をするみおちゃんの原作ネタを大きく膨らませた本エピソードですが、あらぬ方向に行ってしまいます。

そのみおちゃんの奇怪な運動神経を中島みゆきの挿入歌で回想シーンまで出して膨らませてしまい無茶な方向へ。
いや、別に面白い飛び方をする人ってだけでいいじゃんw

「努力な必ず扉を開く」となぞのおっさんが登場するところは、絵がうざくて不覚にもウケてしまいますがw
前回は自転車に乗って少し登場してたこの人。その正体を2話続けて引っ張っています。

オチはゆっこの頭突きで綺麗なエビ反りを披露したみおちゃん。
画的に笑わせるだけの方が良かったような気がします。今回は辛口です。

はかせの洗濯物取り込みネタは、はかせのしぐさが可愛らしいものになっていましたが、特に目新しさを感じるはかせとなののやり取りがあるわけでもなく…これは登場させるネタの順番の問題かと?
なのの学校を中盤まで引っ張ったシリーズ構成の弊害がネタ登場順で悩まされる本作です。

続いては、ゆっこだけが宿題をやって来たという天変地異ネタが登場。

麻衣ちゃんまで目がボケ顔になるシュールで繊細なネタですw

そこに和尚があらわれ逆神ゆっこのせいでえらいことになった寺を嘆きます。
これって、中之条君のネタの方が先じゃなかたっけ?不幸な目に再びあう和尚ってオチが機能していない気がするのですが。
間違ってたらごめんなさい。

最後は、衝撃の囲碁サッカーの野良試合はじめてみることになる大工君のエピソード。
その試合に囲碁サッカー部を辞めたはずの小木が戻って参りましたw

沈黙から高崎先生がついに動いて、すかさず小木が「ビーラブド!」w

そして、小木君が小木禁止点流超奥義「小木星」を披露して「ファイナルラブド!!」と死人が出かねないこの野良試合を見事に裁ききりました。
そんな超展開バトルがイミフすぎて笑えるはずなのですが、なぜか全体的に説明臭くてすべった感が出てしまってます。
囲碁サッカー部ネタの大事なネタだったので少し残念なことになってしまいました。でも、囲碁サッカーネタでいままでウケてたネタもあまりなかったような気もしないでもありませんw

というわけで、辛口で本作のいけてないところをほじくってしまった今回でしたが、原作を再現するとなかなか到達しえない笑いにたどりつくことができる本作なわけで、毎回それに挑戦する脚本家と演出家の仕事を見るだけでも本当に興味深くて面白い本作です。

©あらゐけいいち・角川書店/東雲研究所

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