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「機動戦士ガンダムAGE」 第14話 「悲しみの閃光」

「機動戦士ガンダムAGE」第14話。
なんだかんだでフリット編のクライマックス展開を迎えている今回は、ついにユリンにあの時が来てしまう悲しみのエピソードです。
EDの内容やいろんなところのネタバレで初登場時から死亡フラグが立ちまくっていたユリンでしたが、やはりそのとおりの結末になってしまいました。そんなフリット編での重要なエピソードとなる今回は作画と演出が本気を出していて、ここまでのグダグダ展開を忘れてしまうほど熱くなっちゃう内容でした。相変わらずツッコミどころが多いシナリオですが、エミリーとユリンの嫁展開、ガンダムタイタスとスパローの活躍シーン、フリットのXラウンダーの覚醒など、なんかかなり盛り上がって面白いことになっている今回です。

お話は、AGEシステムの導き出した答えで木馬化したディーヴァの「フォトンブラスターキャノン」にて一気にUEを壊滅状態に追いやったところの続きから。そんな反則技ありかよw

この前まで勝ち誇っていたUEのチョーさんは、ガンダムのせいでおかしくなったと弱気発言に変わっちゃいましたw
そんな感じで、UEがまだどんな敵なのかもわからない状態なのですが、強引な展開で一年戦争の最終版を感じさせるような敵味方総力戦の雰囲気になっています。右の子が次世代でのライバルキャラとなりそうです。

一方、フリットはデシルとのXラウンダー対決でクライマックスを迎えています。
その戦いに敵としてユリンが参戦するという切ない展開となります。
しかし、ユリンが敵となって戦う理由がフリットにもう一度会いたかったなどとかなり無理があるお座なりストーリーだったわけで…ただ単にフリットとユリンをアムロとララァ・スンの関係にしたかっただけだろとw

そのころ正妻のエミリーはフリットがそんなことになっているとは知らずにラーガンと最終展開コントをやってます。
ほんとに雰囲気だけは、長い戦争の最後の戦いに再び出撃するという感じのラーガンです。
でも、フリット編でやってたのはユリンとイチャイチャしてボヤージのおっさんが無駄死にしたくらいだったようなw

ニュータイプらしくファンネルを使ってガンダムを攻撃してくるユリン機でしたが、ユリンはコックピットに座っているだけでデシルのXラウンダー増幅器として使われているという超展開です。いろいろと段階をはしょりすぎだろw

そして、シャアをかばったララァ・スンのような悲しい戦場の事件がここでも起こってしまいます。
AGEでは、ユリンがフリットをかばって散るという展開です。

最後に二人の心が通じるニュータイプ的な四季が巡る思い出のリボンシーンが登場。
西田亜沙子作画のユリンが最高のシーンです。

そして、ユリンが散ってしまうシーンがついに来てしまいます。
ここまで来るシナリオはグダグダでしたが、二人の感情線の物語が熱いことになっていて演出も素晴らしい切ないシーンとなっています。「フリット、生きるのってむずかしいね…」

ここで怒りが頂点に達したフリットがXラウンダーの力を完全覚醒。
「デーシールーーー!」と、ドスをきかすフリットの声とガンダムの顔が怖すぎますw
流石のデシルも最後は半べそ状態で「僕は負けてなー-い!!」と叫んで退場となっちゃいました。
爆発シーンが無かったのですが、デシルの復活展開でもあるのでしょうか。

そして、人類を守る救世主ガンダムを夢見ていたフリットでしたが・・・
「ユリンさえ守れなかった僕は、僕はーーーーーーー!!」と、大咆哮。
細かいストーリーは置いておくと、かなり熱いことになっている救世主ガンダム物語の今回です。フリットが熱すぎます。

その怒り状態のままタイタスを換装したフリットがディーヴァの道を切り開きます。
タイタスをぶっ壊すことなどいとわないフルパワーの怒涛の展開です。

そして、ディーヴァクルーとグルーデックさん達は最後の白兵戦に突入です。
ところでグルーデックさん達は中にどんなのがいて、誰と戦っているのか分かっているのかw
そんな中、フリット編のラスボスぽいチョーさんが地上用のモビルスーツに乗って出動です。
紆余曲折ありましたが、なんだかんだで14話かけてUEとの戦いびラスボス展開までたどり着きました。

最後にフラウ・ボゥっぽいエミリーに見送られながらノーマルガンダムで再び出撃するフリットのシーンで今回は終了。
悲しみを背負ってUEへの怒りをたぎらせるフリットが熱すぎますw
というわけで、ファーストガンダムのような物語を全15話でフリット編としてやりたかった感が分かるクライマックス展開の本作ですが、やはり話数が足りずにツッコミどころの多いストーリーになってしまったという感じです。
でも、細かいところを目をつぶって観ると熱いクライマックス展開となっていて面白いのも事実で、次回のフリット編最終回、その次のアセム編も楽しみで目が離せないことになっている本作です。

©創通・サンライズ・毎日放送

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