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「あの夏で待ってる」 第9話 「せんぱい」

「あの夏で待ってる」第9話。
今回は、ついにその時が来てしまう青VS赤の決着エピソード。
序盤からずっと同じ相関図でラブコメを引っ張ってきた本作ですが、前回のイチカ先輩の宇宙人バレ事件をきっかけにお話が一気に動いて、ラブコメに決着がつく今回です。
勝敗の結果は、本作を観ている人なら誰もが予想がつくようなアレな結果となったわけで、宇宙人ということを除いて特に恋の障害になるものは特になかった二人が応援したくなるような劇的なドラマもなくイチャイチャしてくっついちゃった今回ですw
結局、柑菜派の人からしたら負け戦濃厚のなぶり殺しの試合を長々と見させられて見事にトドメをさされちゃったわけで…柑菜派の人にはご愁傷さまとしか言えない今回です。

お話は、前回の事件で宇宙人バレしたイチカ先輩が、皆さんに自ら宇宙人であることを涙ながらにカミングアウトするところからスタート。イチカ先輩を悪者にしないように平謝りの涙の告白展開が逆にあざといような気もw

宇宙船も開示して平謝りで説明責任を果たすイチカ先輩です。りのんも罪悪感をアピールです。
そんなイチカ先輩にほだされてみなさんがあっさりと宇宙人であることが何が悪いと言う感じで受け入れます。なんだこの空気w
イチカ先輩にぞっこんの海人君は当然そんなことで揺らぐわけもなく…うまいことカミングアウトを成功させたイチカ先輩でした。
すみませんが、今回は柑菜派視点の愚痴レビューでお贈りさせてもらっています。

その後は、帰りたくない理由にまだはっきりと答えを出していないイチカ先輩と、宇宙人なことに何か問題があるのかとモヤモヤする海人君のくっつくだけのラブコメが展開します。
そもそも救難ロボを撃退しただけであって、イチカ先輩が帰らなければならない理由も特に明かされているわけでもなく…二人の恋を阻むものが何かあるとは思えないんですけど。イチカ先輩は一回帰って戻ってこれないの?

一方、柑菜の負けを感じ取った美桜さんが早くも柑菜を気遣ってお泊り女子会を開いています。
ちょっと、あなた達!イチカ先輩のあざとい術中にハマり過ぎでは?もっとぶつかっていこうよ。

しかし、柑菜さんの負けドラマは止まることを知らずに、海人君に一目惚れした過去シーンが明かされて恋の総括をしちゃいます。
惚れた理由が両親が死んでも気丈に振舞っていたとのことですが…海人君がモテる理由がぶっちゃけわかりません。

そして、本作の恋の女神である檸檬先輩はイチカ先輩側に微笑んだわけで…二人の恋を後押しする檸檬先輩です。ヤメテー。 
そういえば柑菜と海人君がいい感じのとこでよく邪魔しに登場していた檸檬先輩ですが、そういうえこ贔屓する人なの?
告白も阻止されましたし…

そんな檸檬先輩の言葉でイチカ先輩の風景探しをし始めた海人君。
そんな海人君の姿を見て柑菜ちゃんがついに恋を諦めてしまいます。あちゃー。

というわけで、ヤサグレキャラとなった柑菜さんが二人をくっつけるためにイチカ先輩に発破をかけるとんだピエロを演じます。
あちゃー、そこまでする必要があるの? 気持ちの告白も海人君ではなくイチカ先輩に言っちゃいました。

そして、「バカー!」と猛ダッシュの柑菜さんでした。

そんな柑菜のもとに哲郎が現れて後ろからカッコ良く柑菜を慰めます。哲郎さんが渋すぎます。
さらに、そんな二人を小屋の影で見守りながら塞ぎこむ美桜さんが切なすぎます。
痛々しい人→痛々しい人→痛々しい人のすごい構図のシーンです。
そんな青と赤の修羅場シーンからこの惨劇まで描写的には神回の今回ですが、柑菜さん的には結局はじめから一度も見せ場のない負け物語を演じさせられていたというラブコメの結末でした。ご愁傷さまです。

最後に柑菜さん達がそんな惨劇になっているとは露知らずのお二人が見てられないほどのイチャイチャ告白劇を見せてくれます。
どっちから告白するだのイチャイチャしまくりです。ヤメテー!告白した柑菜さんの気持ちも考えてあげてー!w

そして、ついに累計4回目のキッスの二人です。

えこ贔屓の人もそんな二人の恋の成就にニャマリです。このやろー。

さらに、このバカップルが累計5回目のキッスも見せつけてくれたところで今回は終了です。
というわけで、平謝りの天然キャラを見せつつ見事に海人君をゲットしてイチカ先輩が大勝利でラブコメが決着した今回です。
柑菜派視点ということもありますが、二人を祝福する物語性は今のところあまり感じられない本作なわけで…これだけ周りを蹴散らしてくっついたカップルには別れの運命が待ち受けているということなのでしょうか。それもまた残酷です。
ということで、イチカだけに一夏のラブコメを演じて帰って行ってしまう人になるのか、素直に祝福できるカップルになれるのかなど、次回以降の終盤のお話がいろんな意味で気になる展開になってきた本作です。

©I*Chi*Ka

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