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「妖狐×僕SS」 第1話 「いぬとぼく」

「妖狐×僕SS」第1話。
月刊ガンガンJOKER連載の主従マンションラブコメディ漫画原作の本作。
スクエニの漫画原作、アニプレ製作、MBS木曜深夜最速放送と少し「黒執事」の流れを感じる本作ですが、内容も「黒執事」同様キャラクターの魅力を前面に押し出した男女共に楽しめる作りになっています。本作の方が男子向け要素が多いかも。
そんな本作の第1話は、主人公の主従カップルの白鬼院凜々蝶(しらきいんりりちよ)と御狐神双熾(みけつかみそうし)の出会いのお話ですが、世界設定を説明しつつ二人のキャラクターの魅力が見事に描かれた素晴らしい導入エピソードとなっていました。悪癖に悩まされるりりちよ様が最高すぎる今季俄然注目作となった本作です。

はじまりは、さんざん予告編で聞かされた白鬼院凜々蝶(しらきいんりりちよ)様の悪癖の自分語りからスタート。
予告では重そうな性格かと思われましたが、早くも悪態をついたあとへこんでいる凜々蝶様が描かれ、その悪癖がただの萌え要素だったということがバラされていきます。

そんな悪癖と向き合うためにメゾン・ド・章樫こと通称「妖館(あやかしかん)」に一人でやってきた凜々蝶様でしたが、そこに現われた昔からの顔なじみの反ノ塚連勝(そりのづかれんしょう)に悪態キャラをスルーされております。
いきなり崩し絵になって、凜々蝶様の好感度がいきなりうなぎのぼりですw

さらに、反ノ塚さんに過去の悪態エピソードもあっさりとバラされてしまう凜々蝶様が愛すべきキャラクターすぎます。
ていうか、悪癖とか威張って大層な言い方をしていますが、分かってるなら直せよとつっこみを入れたくなるキャラクターですw
と、凜々蝶様の愛すべきキャラクターがいきなり明かされたナイスなつかみの本作です。

そして、凜々蝶様が妖館の自室の4号室に到着。ってか4階で4号室って、フロアまるごと4号室ってことですか。
セレブです。ちなみに、反ノ塚さんは3号室の人でした。

ここでついに、ニーソ姿が素晴らしすぎる凜々蝶様の前に、執事ならぬお部屋付きのSS(シークレットサービス)の御狐神双熾(みけつかみそうし)が登場。名前がややこしいんですけどw
一陣の風が吹く、運命の出会いってやつです。

その現われた御狐神双熾が、これまた凜々蝶様の悪態がまったく通用しない凜々蝶様を溺愛する下僕犬野郎だったわけで、ナイスなカップリングとなっています。中の人の中村悠一の過剰演技もはじけていて良い感じです。
凜々蝶様の日高里菜さんもいい感じで、本作は声優さんが自分を出して遊べる作品になっている感じでいい雰囲気を醸し出しています。そういうところからも当たり作品の匂いを感じる本作です。

その後は二人の犬と僕のコントが展開。
まあ、タイトルの「いぬとぼく」はこんな二人の物語ということがここで判明です。

そして、凜々蝶様のセクシー寝起きシーンも登場。
悪癖もお持ちでお色気も担当される凜々蝶が素敵すぎます。

ここで他の部屋の住人達が登場。まずは2号室のSSの髏々宮カルタ(ろろみやカルタ)が凜々蝶様にご挨拶。
こちらの方もおっとりしたマイペースの御方で、凜々蝶様の悪癖がまったく通用しません。ここの住人はどうやら凜々蝶様の悪癖と相性のいい方多いようです。中の人は花澤香菜さんで、こちらもおっとり演技ですがはじけています。

次に、美人さんなの性的に凜々蝶様を狙うド変態キャラの雪小路野ばら(ゆきのこうじのばら)が登場。
中の人は、ド変態役といえばこの人の日笠陽子。怯える凜々蝶様が素敵すぎます。

そんなわけで、旧家・白鬼院家の令嬢であることに押しつぶされそうになって変な悪癖がついてしまった凜々蝶様と双熾をはじめとする妖館の住人達とのマンションラブコメディのはじまりが描かれたAパートでした。

そして、Bパートはもうひとつの本作の見どころである妖館の住人達の謎が明かされるお話が展開。
その謎とは、ここのマンションが先祖に妖の血の入った人達の中でより妖の血を濃くして生まれた先祖返りの人達が集まって住まうマンションだったというわけでした。
マンションへの侵入者を前に凜々蝶様がその先祖返りの力を見せかけますが、今回は凜々蝶様が何の先祖返りなのかは明かされませんでした。

一方、正体を表したのがSSの双熾で、九尾の妖狐の先祖返りだったことが判明。超かっこいいことになっています。
ということでタイトルの妖狐とここで繋がります。

その他、日笠陽子キャラ野ばらが雪女的な妖、いきなりパンツを脱いで消えた花澤香菜キャラのカルタさんがドクロの妖であることが明かされます。前知識なしに観た人にはビッグサプライズの展開で非常に面白いことになっている今回です。

そして、双熾(そうし)が白鬼院ではなく凜々蝶様のいぬとなるつま先キスシーンが登場。
双熾の真摯な下僕訴えにツンツンしながら心を開いてしまう凜々蝶様にキュンとします。

次の日の朝には、反ノ塚が一反木綿の先祖返りであることが判明。一反木綿かよw
カルタのボケキャラといい、反ノ塚のゆるキャラなどボケとマジメのバランスも楽しいことになっている本作です。

最後に、双熾が凜々蝶様の下僕になるためなら黒いこともするストーカー疑惑も浮上しつつ次回に続く本作です。
というわけで、凜々蝶様と双熾を中心とする妖館の先祖返りの人達の魅力溢れるキャラクターが良い感じに描かれたつかみとしては最高のスタートを切った本作かと思われます。今後の展開にも期待です。

OP曲は「閃光のナイトレイド」のムックが担当。

©藤原ここあ/スクウェアエニックス・ 「妖狐×僕SS」製作委員会・MBS

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