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「夏目友人帳 肆」 第4話 「代答」

「夏目友人帳 肆」第4話。
第4話は、声マネ妖怪・ヨビコと人間の女の人・ヨウコの夏目屈指の良エピソード。
アニメの出来も素晴らしく、人と妖の切なくて感動させるお話も最高で、夏目好きにはたまらない今回となっているように思います。
さらに、ヨビコの中の人が「蟲師」のギンコの中野裕斗さんだったわけで、夏目友人帳なのにギンコがやたらと語っているという不思議な感覚も与えてくれる、夏目貴志とギンコの妖語りが聞ける一度で二度楽しめる美味しいお話の今回です。

お話は、夏目友人帳を狙うヨビコが塔子さんの声マネをして家に侵入してくるところシリアス展開からスタート。
今回は作画、コンテ、演出も良くてアニメ的にも見どころ満載となっています。

シリアスな展開は夏目のパンチであっさり解決するお話の掴みもバッチリの今回です。
用心棒のニャンコ先生は相変わらずの本気を出さないときは全くの役立たずですw

そのヨビコが友人帳を求める理由は、古くなった手紙を再生させるためにカリカミという妖に会いたいからでした。

そして、その手紙を手に入れたイキサツを語り始めるヨビコです。
そのお話は毎日男の人と隠れて逢引をするヨウコさんのお話でした。
まるで「蟲師」を観ているかと錯覚させるような中野裕斗さんの語りが物語に引きこんでくれます。

結局、ここで話したのはヨビコがヨウコさんを毎日見守ってあげていた優しい妖怪だったとういうわけで、そんな優しいヨビコと一夜を共にした夏目でした。違う意味での友人に?w

その後、ニャンコ先生の活躍もあって手紙話の続きを聞き出します。

逢引相手の隆彦さんが結婚してしまい一人残されたヨウコさんを見兼ねて、つい声マネで隆彦さんを演じてしまったヨビコ。
声マネ妖怪の切ないお話が徐々に明かされていきます。

ちょっと地味目な服装のおしとやかなヨウコさんが素敵です。
そんなヨウコさんに嘘をつき続けることに罪悪感が募っていくヨビコです。

そんな中、どうしても隆彦さんの顔を見たくなったヨウコさんを前にヨビコの声マネ生活が終わりを迎えます。

そんなヨウコさんがヨビコ宛てに残したのがその手紙だったというわけでした。
妖の時間と人間の時間は違っていて手紙を見つけた時にはすでにヨウコさんはこの世の人ではなく…
めちゃ切ないお話です。

そして、探しだした妖怪・カリカミ様がまた良い妖だったわけで、名前を返す代わりに手紙を快く再生させてくれました。

カリカミ様のシーンではお久しぶりに夏目レイコさんも登場。
相変わらずの魅力的なお人でした。レイコさんとカリカミのやり取りだけでもなんかジンときます。

最後に、その手紙の内容が明かされるのですが、人間の文字を読めないヨビコの代わりに夏目が中身を確認することに。
というわけで、ここで今回のサブタイトル「代答」の意味が分かります。オシャレすぎる展開です。

そして、明かされた手紙の内容が、これまたヨウコさんの優しさが詰まりまくっていたものだったわけで…同時に降りだす雪演出も効いていて涙腺にヤバすぎる締めくくりとなっていました(涙
そんな優しさ満載のヨビコとヨウコさんの妖怪と人間のふれあい物語が最高だった今回です。河野マリナのED曲も物語の余韻を引き継ぐいい感じの曲になっています。

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

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