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「夏目友人帳 肆」 第11話 「一枚の写真」

「夏目友人帳 肆」第11話。
今回は、夏目の両親との過去に迫る一枚の写真エピソード。
テレビアニメも第4期となって、夏目貴志の人や妖との様々な友人関係を築いて成長していく姿が描かれてきた本作ですが、4期のラスト三話はついに夏目自身が封印してきた両親との過去と向き合うお話が登場です。
その一話目となる今回は、夏目が仕舞っていた両親が写った写真を通して、夏目が封印してきた過去と向き合うことを決めるエピソードです。そんな夏目に決断をさせる周りの人達の優しい姿がたまらないええお話の今回です。

お話は、夏目が仕舞っていた両親との一枚の写真を思い出させる滋さんとのシーンからスタート。
相変わらず、塔子さんだけじゃなく滋さんも良い人オーラを出しまくりです。

自室では、犬の会の妖達が勝手に上がり込んでいたりして、妖とも良好な関係を築いていることが描かれます。

ちなみに、名前を返した妖怪の中の人は笹田純役の沢城みゆきさんがやってる感じです。

そして、そろそろ見ても大丈夫かと夏目が両親との写真をついに押し入れから取り出します。
ここではまだ完全に向き合うことを決めていないためか、写真を見せてくれないのが憎い演出です。
ここでも、人の友人達と上手くやっている夏目の姿が描かれて塔子さんも喜んでくれています。

しかし、そんな穏やかな日常を揺るがす一報が夏目のもとに届きます。
その報は、夏目の両親の家を手放すというものだったわけで…夏目にはまだ向き合わなければならない過去があったことがここで明かされます。そんな夏目の不安を感じながらも踏み込まない塔子さんの優しさがたまらないです。

その後は賑やかし役の西村が訪れて、すれていない田舎の青年達の友情コントが炸裂。
このぬるさがたまらない本作ですw

西村達が帰ったあとは、ニャンコ先生と両親との昔話をする夏目。
生まれてすぐに亡くなった母親の記憶はないものの、父親と過ごした記憶は少し残っていた夏目です。
そんな見ると辛くなる父親との思い出も忘れてしまった方が楽という夏目になにかを想うニャンコ先生が熱いシーンです。

しかし、忘れようとしていた記憶が夏目を急き立てるわけで…
父との思い出が溢れ出してきます。夏目の父の声は小西克幸。

さらに、ニャンコ先生や田沼も過去から目を背けようとする夏目を逃がさないわけで…
「つかなくてもいい嘘はつくな」と説教する田沼が熱いです。

そして、西村が見つけ出してくれた両親の一枚の写真がここで初披露。
「優しそうな人達だな」と北本(涙

ここで、この写真を見ていつも泣いていた過去の夏目のシーンが登場。
というわけで、ついに痛くて痛くて忘れたかった過去と向き合うことを決める夏目です。

帰りには、笹田純と多軌透とCDショップ前で遭遇。この二人は名取周一のCDを買っているみたいですw
ここでもいい感じの友人関係が描かれて、夏目には帰るべき場所がしっかりあることをアピールです。

最後に、勇気を出して「無くなる前にもう一度だけ父さんたちの家を見たいです」と塔子さん達に告げる夏目です。
「ええ、もちろん。行ってらっしゃい、貴志くん」と塔子さん。
夏目の決断の意味をしっかり分かって送り出してくれる塔子さん達がめちゃくちゃ優しくてたまらないシーンです(涙
というわけで、夏目が過去と向き合うことを決心するめちゃええお話の今回でした。
そして、次回のこの続きの夏目が両親の家を訪ねるエピソードに続きます。残り2話。

©緑川ゆき・白泉社/「夏目友人帳」製作委員会

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