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「中二病でも恋がしたい!」 第11話 「片翼の堕天使」

「中二病でも恋がしたい!」第11話。
中二病第11話は、最終回前お約束の凸ちゃん号泣シリアス展開エピソード。
演出的にもなにかが違う不安な雰囲気を創りだして、次回の最終回のヒックリ返し大団円?に繋がる素晴らしい溜め回となっている今回です。
お話の方は、前回のラストに眼帯を外した六花の中二病卒業話にてなっていて、中二病は強制されてやめるものじゃない?という違和感とともに、極東昼寝結社のメンバーがバラバラになっていく姿が切なく描かれます。ダークフレイムマスターも答えが出せずに六花を導けずにいます・・・
そんな中、六花のあるべき姿とダークフレイムマスターのやるべきことを分かっているのが凸ちゃんだったわけで、中二病を無理矢理卒業しようとしている六花を取り戻そうと何度も挑む姿が切なすぎる凸ちゃんになっています。やっぱこの子は賢い子です。凸ちゃん最高。

お話は、眼帯を外すことによって六花の中二病問題が解決して、十花さんが晴れて外国にパティシエとして旅立つところからスタート。
例の中二病ボイスレコーダーも返してもらって、勇太と十花さんの物語もこれで一段落という形になっています。
しかし、画面の色は全然晴れていないわけで、まだ本作にはやり残していることがあることが画面が語っております。

ここで十花さんを「お姉ちゃん」と呼ぶ、中二病アイテムを全部取っ払った六花が登場。
普通の六花も可愛らしいことになっていますが、どこかしら元気もなくて違和感が満載です。

そして、十花さんの旅立ちのシーンでは、夢葉との離婚ドラマも「子供には会わせて」と完結。
離婚届を作っていたり、親権争いをしていたこの離婚ドラマがストーリー仕立てだったことが完結編で判明です。しかもバッドエンドw

十花さんが行ってしまった後の六花は、お母さんに普通な自分を見せるために中二病からのリハビリ訓練をしております。
普通の言葉を話す六花が新鮮で誰か分からないところが面白かったりもしますが、やはり何かが違う感じが漂います。

そんな何かが違う六花を取り戻そうと凸ちゃんが颯爽登場!
しかし、「早苗ちゃん」と呼ばれてしまう凸ちゃん。そこで一瞬唇を噛み締める凸ちゃんが切なすぎます。

その後、中二病バトルを挑む凸ちゃんでしたが「卒業したの」という厳しいセリフで撃退されてしまいます。
その違和感に言葉が出かける勇太でしたがためらってしまい・・・勇太の言葉を待っている六花もどうしていいか分からず・・・
なんというシリアス展開w

学校では、モリサマちゃんが演劇部にスカウトされるという、昼寝結社の切ないバラバラになっていく展開が描かれます。

一方、六花は今まで1人で浮いていたのを解消すべく、クラスの人に頭を下げてお友達になっています。
社会復帰展開でちょっとええお話ですが、勇太にお伺いを立てているところにやはり違和感が・・・

モリサマちゃんもそれを感じているわけで・・・

部室での凸ちゃんと一色のシーンも気だるさ感が満載です。

ちなみに、一色誠はまだくみん先輩のことを諦めていない模様w

そして、ついに部室にやってきた六花が、昼寝結社の解散話を持ちかけます。
でも、凸ちゃんの用意した磨石に反応するなど素の六花はまだ中二病が残っている模様。

廃部の悲報に泣き叫ぶ凸ちゃんでしたが、モリサマちゃんが強制退場させます。

その強制退場させた凸ちゃんを愛で包むモリサマちゃん。
六花を元に戻すのはあんたの役目じゃないと凸ちゃんを優しく包むモリサマちゃんが素敵です。流石、愛の伝道師。

その六花を取り戻す役目のダークフレイムマスターですが、六花と一緒に告白のあの場所へ。
そこでコンビニおにぎりをパージして「かっこいい」と言っている六花がまだまだ中二病全開なんですけどw

しかし、そんな六花の助けのシグナルに答えられない勇太だったわけで・・・
無理矢理不可視境界線の存在を消して父親の墓に行こうとする六花を導いてあげられません。
六花も自分を信じてくれたダークフレイムマスターを小指で探しましたが見つからず・・・

勇太から逃げ出した帰りには、くみん先輩に預けられたキメラがそこに・・・
なんというドン底展開w 落とすところまで落として最終回に繋げる本作です。

ドン底展開の締めは凸ちゃんの涙で。
父のお墓に行ってしまおうとする六花を自分の役目じゃないかもしれないけど、諦められずに阻止に現れた凸ちゃんです(涙

「爆ぜろリアル!」と中二病空間を展開してマスターに挑んだ凸ちゃんでしたが、マスターにはハンマーは届かずに・・・
凸ちゃんが切なすぎる凸ちゃん神回の今回です。

一方、勇太は電車に乗り込む六花を最悪の苦笑いで見送ってしまったわけで・・・
今までかっこよかったダークフレイムマスターが最低のかっこ悪さを見せている今回です。これも次回への最大の引きかとw

そして、凸ちゃんと勇太の涙の修羅場シーンへ。
ふがいないダークフレイムマスターに「どうして行くなって言わないのデス!」と詰め寄る凸ちゃん。
六花が今まで邪王心眼を保てていたのが勇太のおかげだということもなにもかも分かっていた凸ちゃん。やっぱりこの子はかなり賢い子です。
中二病の楽しみ方も六花とはちょっと違うところが伺えます。

そんな凸ちゃんに勇太はマジギレして、「不可視境界線なんて、そんなもんないんだよ!」とリアルをぶっちゃけてしまいます。
そこまでぶっちゃけてしまって、次回の中二病との折り合いの付け方をどうするのかが気になるダークフレイムマスターです。

てなわけで、そこまでぶっちゃられてしまった凸ちゃんは「そんなのわかってるデスよ」と号泣してしまいます。
凸ちゃん号泣のええシーンです(涙

一方、そんなつまらないリアルのことを中学生に言ってしまった勇太も号泣してしまいます。なんという修羅場どん底展開。

そして、電車の中の六花の誰かを呼ぶシーンで次回の最終回に続く本作です。
最終回前のお約束のシリアス回といえば、誰得回になる作品が多いですが、見事に物語のピークをここに持ってきて次回の結末が非常に気になるどん底溜め回になっていた今回だったかと思われます。凸ちゃんの熱演がすばらしかったです。
果たしてダークフレイムマスターは最強の邪王心眼を救い出すことができるのか、不可視境界線は見つかるのかどうか!次回の最終話に注目です。

© 虎虎/京都アニメーション/中二病でも製作委員会

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