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「ジョジョの奇妙な冒険」 第4話 「波紋疾走(オーバードライブ)」
「ジョジョの奇妙な冒険」第4話。
ジョジョ第4話は、ツェペリさん&波紋登場エピソード。
前回のジョジョとディオの青春の決着を経て、ジョジョの本格的な奇妙な冒険がはじまる今回です。
そこでディオの石仮面に対抗する力・波紋とその使い手のツェペリさんがついに登場します。
そんな新展開となる今回ですが、少し急ぎ足な内容で原作の細かい面白い部分を拾えてないところがあって、原作再現度的に少し物足りない感じになっていました。波紋の凄さやジョジョの修行での成長が初見の人にも伝わらなかったのでは?脚本が3話までの小林靖子さんから変わったからかしら。
もどかしかったので、ついつい原作を押入れから引っ張りだして読み返しちゃいましたw
お話は、前回の大怪我で病院に運ばれたジョナサンの心の傷を埋めにスピードワゴンが訪れたところからスタート。
相変わらず、芝居がかったスピードワゴンの説明口調なセリフがたまらない本作ですw
そこで懸命に看病するエリナさんがいたわけですが、原作ではエリナさんがここの病院の娘であることや、スピードワゴンを面会謝絶にするなど、芯の強い性格やジョジョへの熱い想いが描かれていてたまらないことになっているのですが、そこが細かく描かれてなくて少し残念。
尺などの問題があるので言い出すとキリがないのですがw
そんなエリナさんをみて役不足と感じたスピードワゴンは、「スピードワゴンはクールに去るぜ!」と病院を離れました。
やっぱこの人は最高。原作再現度高しですw
複雑骨折した腕でエリナを支えるタフガイすぎるジョナサンのシーンをちゃんと拾っているのは流石ですw
でも、エリナさんのもっと凛とした美しさ表現するなどビジュアル的にはもうちょっと頑張って欲しい今回です。
一方、ロンドンでは、切り裂きジャックを下僕にするディオの姿が。
ここも最低限に原作の流れを拾うだけの形となっています。すみません、なんか原作を読み返しちゃったので原作厨なっちゃってますw
でも、原作のジャックを下僕にするところの細かいお話やオサレなビジュアルが素晴らしいことになっているのでつい。
そして、ついにリハビリ中のジョナサンの前に波紋使いのツェペリさんが登場。
座ったままの姿勢で跳躍するツェペリさんの超人的なところの説明セリフを省いちゃったのが非常に残念。
ここが個人的に一番好きなところなのにw
そのツェペリさんがジョナサンの呼吸を操って複雑骨折の腕の痛みをなくします。
原作は右腕なのに左腕に原作レイプ。どうでもいい?w
ちなみに、ツェペリさんがコショウ入れの上部を指で破壊するシーンもカット。いや~ん、そこもカットしちゃダメw
その後、カエルを殺さずに体内の血流で作った波紋パワーを岩に伝えるツェペリさんの波紋説明シーンが登場。
ここはなかなかの気合の入った描写となっています。
ジョナサンの才能を表す花が咲くシーンのツェペリさんの説明シーンも少しニュアンスが違うような・・・
なんか今回は原作再現の演出もイケてないような気がします。上辺だけをなぞったような・・・
そして、場面は1週間後へ。
修行の集大成のディオの下僕の中国人とのバトルがカットされているので、ジョナサンの成長のオーラが感じられないのがこれまた残念。
腕の関節を外して放つズームパンチも中国人とのバトルがないので、ジョナサンが食らうだけの技紹介となっています。
今回は、今後へ向けての必要な情報は入れましたという感じで、物語自体の面白さが少し欠けている気がします。
そして、物語は取り急ぎトンネル内での切り裂きジャック戦へ。展開はえーw
ちなみに原作では、中国人を逃してディオの居場所を突き止めたという流れになっています。
切り裂きジャックが馬の中から登場するのですが、原作の見どころのオサレなグロ描写はやはり控えめにせざる負えない本作です。
切り裂きジャックのナイフとツェペリさんの波紋カッターのシーンでは、ツェペリさんがパパウと発音w
描写的に波紋カッターが口から発射されてるのが見にくいんですけど、初見の人にはどんな技かわかるのかしら。
ツェペリさんの仙道波蹴によりただれた切り裂きジャックの描写もしょぼいようなw
マジでもうちょっとお金かけて作れなかったものなんですかね。実に惜しいです。
そして、秘密の迷路へと逃げ込んだ切り裂きジャックとジョナサンが修行の集大成で戦う展開に。
ツェペリさんの教えの北風とバイキングの話もわかりにくいようなw ジャックの武器もショボスw
そんな中、ピンチ(北風)を勝機にするということで、一滴もこぼしていけないワインを波紋探知機にしてジャックの居場所を特定するジョナサン。
そして、今回の最大の見せ場の名ゼリフ「ふるえるぞハート!燃えつきるほどヒーート!!」の波紋疾走シーンが登場!
ここだけはハズしてはいけないので気合の入っているシーンになっていましたw
というわけで、ジョナサンが波紋と出会って切り裂きジャックを波紋疾走(オーバードライブ)で仕留めるまでが描かれた今回。
物語の流れと大事なシーンは抑えている内容でしたが、原作が再現されてて物語がおもしれーと感じさせるシーンが少し少なく感じたのが残念だった今回だったように思います。まあ、溜め回ということで。
©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会