ホーム2012第4クール(秋)「ジョジョの奇妙な冒険」>第12話 「柱の男」

「ジョジョの奇妙な冒険」 第12話 「柱の男」

「ジョジョの奇妙な冒険」第12話。
ジョジョ第12話は、柱の男・サンタナ始動エピソード。
ついに柱の男がその姿と能力を披露して、ジョジョと柱の男との戦いが幕を開ける今回です。
と、熱い展開になってきている第2部ですが、アニメのデキの方は久しぶりのショボ回になっていて、ここ最近本気回が続いていただけに少し物足りない感じになっています。原作再現度も原作改変が目立って、ジョジョの面白い能力バトルが半減しちゃっている今回です。
サンタナのビジュアルも謎の白ブリーフ原始人になっていてオサレさが足りないようなw

お話、メキシコにやってきたジョジョがナチス親衛隊のドノヴァンに襲われるところからスタート。

人間離れした素早い動きをするドノヴァンとの能力バトルが描かれるわけですが、ドノヴァンの凄さの説明と描写が省かれまくりで、なんかつまんないバトルになっちゃっています。踏まれるジョジョが本当に屈服したみたい「あなたのおっしゃるとおりです」と言ってて残念ですw

そして、サボテンを波紋で爆発させてドノヴァンを倒したジョジョは、スピードワゴンが生きていることを聞き出して、ドイツ軍の実験施設へと向かいます。
ここでもエリナばあちゃんとスピードワゴンのカットが違う使われ方をしていたり、原作愛がちょっと足りない感を受ける今回です。

一方、サンタナを復活させようとしている実験施設では、スピードワゴンが「ウヌボレ屋でもヤツを甘く考えるな!」と、原作通りの名セリフを叫んでおられます。相変わらずスピードワゴンの面白さは安定の本作ですw

そして、ついに柱の男・サンタナが柱から復活を果たすわけですが、施設の鉄板の厚さやサンタナの能力を推察する説明がはしょられていて、これまた面白さが半減していて残念です。どうしてもアニメの文法にこだわって分かりやすく伝えようとしすぎでジョジョらしさがなくなっています。

その後、ポリポリと背中をかく原始人っぽいキャラをみせるサンタナですが、アニメのキャラデザが、原作のオサレな装飾品類が全部外された白ブリーフ一枚の全裸野郎になっちゃっているわけで・・・なんだこのブリーフおっさんw

石仮面のじじいを取り込んで食うシーンも静止画で観ると分かりますが、演出力が弱くて分かりにくいような・・・
サンタナの顔もただのほりの深いおっさんみたいでオサレさが足りませんw

一方、女装で施設に潜入するジョジョの名シーンも登場。でも、なんか違います(顔が)w

そして、通気口から抜け出すというバケモノぶりを披露したサンタナがシュトロハイム達を襲います。

通気口かシュトロハイムの名前を聞き取る地獄耳なところや、言語をいきなり理解するところなど知能指数が高い超人であることが明かされていきます。

ここでようやくジョジョがスピードワゴンの元にたどり着いてサンタナと対峙します。
早速、シュトロハイムの頭髪をむしって必殺技「波紋・ヘアアタック」を披露w
むしられて禿げたところもちゃんと描写してほしかったところ。そういうギャグなどのノリの部分がはしょられすぎているのもイケいていない今回です。

というわけで、ジョジョとサンタナの本格バトルがついに始まろうとしているところで次回に続く本作です。
何気にジョジョの背中にジョースター家の人間特有の星型のアザを足して3部へ伏線を張っています。そんなんここでいらん?w
そんな感じで、本気回と溜め回のデキと面白さの違いが気になってしまう今回でした。もうちょっと安定して欲しいところ。

©荒木飛呂彦/集英社・ジョジョの奇妙な冒険製作委員会

「ジョジョの奇妙な冒険」レビュートップへ


inserted by FC2 system