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「Fate/Zero」 第21話 「双輪の騎士」

「Fate/Zero」第21話。
今回は、セイバーVSライダーの直接対決&雁夜おじさんの騙されエピソード。
最終決戦展開に突入中の本作ですが、ついにセイバーとライダーが剣を交えることになる今回です。
そこで描かれるセイバーのバイク追跡描写がカッチョええことになっています。
そして、今回はなにより雁夜おじさんの聖杯戦争に参加した理由がついに明かされて、それを見事に言峰綺礼によって踏みにじられるという悲しすぎるドラマが切なくて面白いことになっています。そんな流れで残り4陣営による最終決戦が面白く展開している本作です。

お話は、前回舞弥さんを殺したライダーをバイクで追うセイバーのシーンからスタート。
ufotableの優秀なCG技術がいい感じでカッチョいいシーンになっています。対向車線に突っ込んで行くセイバーのシーンが圧巻です。

そして、ライダーを発見したセイバーが無茶走行で限界に達したバイクを近未来型のマシンにモデルチェンジします。
アーチャーの飛行機の時もそうでしたが、そのデザイン感覚はどこから来るのかしら? 未来を先読み?w
そんなセイバーのバイクとライダーの戦車とのカーチェイスシーンも気合いが入っている今回でした。

そんな中、セイバーが最初に追っていたライダーがバーサーカーが変身した偽物であったことが判明します。途中で本物と入れ替わってました。
というわけで、舞弥さんを殺した真犯人はバーサーカーで、さらにそれを指揮していたのが言峰綺礼ということだったことが明かされます。
遠坂時臣狙いの雁夜のおじさんは言峰綺礼にいいように利用されております。

そんなわけで、アイリスフィールの言峰綺礼に拉致られ、舞弥さんも殺されたということで、言峰綺礼と衛宮切嗣の因縁の対決が熱い展開となってまいりました。モテる男とモテナイ男の因縁の対決です。

一方、セイバー側ではライダーとの剣を交えるガチンコ対決が展開中。
セイバーがエクスカリバーで遠慮無く本気を出します。

その威力に必殺技を温存したライダーは破れてしまいます。
色がなくなる消滅描写みたいになってますが、ちゃんと攻撃は避けていたライダー達です。

そして、騎士同士のバトルはここで終了。セイバーは止めは刺さずにその場を離れます。戦力を温存していることを見ぬいた?
これで、ライダーとセイバーの物語は終わって、ライダーはアーチャーとの最終決戦に向かうという流れなのでしょうか。

一方、悪巧みの言峰綺礼は、同じく悪巧みキャラの間桐臓硯(まとうぞうけん)と対峙します。
二人共、一途な恋に生きる雁夜おじさんをいじめるのが大好きなクズ虫ですw

そして、その雁夜おじさんが見事に言峰綺礼にハメられてしまう時が来てしまいます。
遠坂時臣との面会をセッティングしてもらった雁夜おじさんでしたが、そこには遠坂時臣の遺体が置かれていたわけで、そこにおじさん最愛の遠坂葵さんが最悪のタイミングで来てしまいます。あちゃー。

そんでもって、状況を誤解されて、最愛の人に「あんたなんか、誰かを好きになったこともないくせにー!」と言われてしまうおじさんです。
あちゃー、一番言ってはいけない最悪のセリフです。
というわけで、雁夜おじさんは密かに愛し続けていたこの人のために聖杯戦争に参加してさくらを救おうとしていたことが、こんな最悪な状況の中で明かされました。

そして、気持ちを抑えて耐えに耐えて、好きな人のために頑張ってきた雁夜おじさんの心が折れてしまいます。
どうせ死ぬくらいなら・・・と、遠坂葵さんを手に掛けてしまうおじさんです。
なんという悲しいドラマ。妙にエロスな首締めシーンの演出も素晴らしいことになっています。

というわけで、過去編の衛宮切嗣のように咆哮して、ぶっ壊れてしまった雁夜のおじさんです。
果たして、彼はまだ戦えるのか。

最後に、そんな悲劇をプロデュースした言峰綺礼とアーチャーがお酒を嗜みながら悪巧みするシーンが登場。
言峰綺礼は、お酒の味と悲劇をプロデュースする愉悦の味を覚えてしまいました。
というわけで、クズ虫として完成しつつある言峰綺礼と、この世からクズ虫を無くそうとしている衛宮切嗣の最終決戦展開が、雁夜おじさんの悲劇を通して盛り上がってきて、面白くなっている本作です。

©Nitroplus/TYPE-MOON・ufotable・FZPC

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