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「氷菓」 第10話 「万人の死角」

「氷菓」第10話。
今回は、折木奉太郎の浮気回。
二日酔いの千反田えるちゃんが不在の間に、入須冬実先輩にたぶらかされて調子に乗ってしまう今回です。
お話の内容は、美人の先輩に「特別」だと言われてしまった折木奉太郎が、モットーの省エネ主義を返上してまでいいところを見せようとするわけですが、そこには何か青春の落とし穴がありそうで…さらに、運悪く一緒に考えてくれる古典部の仲間たちも不在で、なにか悪いことが起こりそうなフラグが立ちまくりの今回です。そんなわけで、えるちゃんの出番も殆ど無く、次回の愚者編完結編?に続く本作です。

お話は、前回ラストの折木奉太郎が入須冬実先輩にお茶を誘われたところの続きからスタート。
立派なお茶屋さんに連れてこられた折木奉太郎ですが、完全に入須冬実の術中にハマっているという感じです。

そんな背筋をピンとした美人でエロエロの先輩から「特別」だと面と向かって言われてしまった折木奉太郎。

その「特別」という言葉に薔薇色の青春を見てしまった折木奉太郎の心が動いてしまいます。
いかに切れ者の折木奉太郎と言えども一介の高校生。他人を疑うということも知らずに見知らぬ薔薇色の青春を見誤りまっています?
帰るべき場所はえるちゃんの隣だというのに、この子ったら!

そして、入須先輩から正式に脚本の謎解きを依頼され、了承する折木奉太郎さんです。

そのことを福ちゃんに話す折木奉太郎ですが、福ちゃんに早速、先輩に乗せられたのかと茶化されてしまいます。
しかし、別れ際に影のある表情を見せる福ちゃんです。「特別」になれないデータベースの彼にも折木奉太郎への嫉妬心が?

休みなのに学校にやってきた折木奉太郎に伊原摩耶花もびっくりw
すぐに入須冬実に乗せられたと気付くスルドイところが流石の伊原ちゃんです。

そして、ウィスキーボンボンで二日酔いの千反田えるは置いといて、3人でビデオの再検証をします。
演出、特にカメラワークが悪いことを指摘する伊原摩耶花。キリがないと言われてプンっと怒る伊原ちゃんにゾクゾクします。

しかし、二人は用事ができてしまい、検証途中で去ってしまいます。
去り際の伊原摩耶花がこれまた可愛くて困ります。

というわけで、折木奉太郎脳フル回転の一人での推理タイムがスタート。
どっかの主人公みたいに答えを導き出す探偵・折木奉太郎です。
こうして、古典部の仲間たちの知恵を借りずに一人で薔薇色に足を踏み入れてしまったのが彼の敗因となってしまうのでしょうか?

そして、7人目のカメラマンという真犯人がいる推理を先輩に披露します。

気になる入須冬実先輩のリアクションは大絶賛。その特別な能力を絶賛されて握手を求められます。
なんだこの嘘くせー入須先輩の持ち上げ展開w
でも、折木奉太郎は有頂天になっているので気付きません。

その後は、見る景色なにもかもが美しい薔薇色のやり遂げた感を感じる折木さんです。あちゃーw

そして、夏休み明けの完成披露試写会では、探偵役のお二人も大絶賛。
今回もリアクションが大きい沢木口美崎がいいキャラです。

メガネの羽場も悔しい顔を見せて、折木奉太郎がしてやったりの活躍展開です。

しかし、古典部の人達のリアクションが薄かったわけで…雲行きが怪しくなってきます。

ちーちゃんもなにか言いたげな顔をしながらどっかに行っちゃいました。
どうしたの、ちーちゃん?

そして、最後に伊原摩耶花に重要アイテムのザイルを推理に使っていないことを指摘されてしまう折木奉太郎。
なんか最後にやっちゃった感が漂います。
今まで省エネ主義で責任を追うことを避けてきた折木奉太郎がはじめて本気を出したのですが、その結果が危うい方向へ…
薔薇の香りに誘われて足を踏み入れたばかりにそこには刺が?薔薇色オソロシス。
という流れで、次回の原作2巻の同名タイトル「愚者のエンドロール」に続く本作です。ミスをした折木奉太郎の名がエンドロールに刻まれる?

©米澤穂信・角川書店/神山高校古典部OB会

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