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「たまこまーけっと」 第1話 「あの娘はかわいいもち屋の娘」

「たまこまーけっと」第1話。
「けいおん!」の山田尚子監督、シリーズ構成・吉田玲子、キャラクターデザイン・堀口悠紀子による京都アニメーション新作TVアニメ「たまこまーけっと」。そんな「けいおん!」の山田尚子監督が手掛ける初オリジナル作品ということで2013年冬の大注目作品の本作です。
お話は、タイトルからも分かる通り、もち屋の娘の高校1年生・北白川たまこと商店街の人達とのあったかストーリーになっているわけで、どこかしら昭和の匂いが漂う、アホ毛と首元のほくろがチャームポイントのニューヒロイン・たまこによるたまこのためのあったかもちもち青春物語となっています。
そんな本作第1話は、たまこと謎の鳥・デラ・モチマッヅィとの出会いエピソードとなっていて、たまこのうさぎ山商店街でのヒロインぶりがデラ・モチマッヅィとのおもちコントとともにかわいく描かれております。
たまこの周りの人達もいい感じで、お話のつかみもOKな見どころ満載すぎる流石としか言いようがない第1話だったかと思われます。

お話は、本作ヒロインの北白川たまこのお友達二人との下校シーンからスタート。
たまこがバトン部に所属する普通の女子高生であることを下校の日常風景とともに、表現する日常アニメらしい始まり方となった本作です。

その中で、早速ジャンプ力がちょっと足りない大工の娘のかんなのキャラクターなども見せてくれていて、始まりから見どころ満載すぎて困る本作ですw

そして、商店街に辿り着いたところで、お二人のお友達ともここでお別れとなるたまこです。
下校の流れの中で、たまこの住んでいる環境もしっかりと描かれております。

その後はうさぎ山商店街でお買い物しながら帰るたまこ風景が登場。
スタンプカードなどが商店街のアットホームな雰囲気を表しています。それに綺麗に名前を書いてポイントを貯めているたまこもめちゃいい子ですw
昭和のおとなしめなヒロインかと思われるビジュアルをしていますが、ノリが軽いところなどもあって、どんな娘なのかどんどん気になってくるたまこです。
ちなみに、たまこ達高校生メンバーの中の人は「けいおん!」同様、声優としてほぼ無名の人達を起用している本作です。

そんな中、たまこの相方のデラ・モチマッヅィもひょんなことから商店街に冷凍保存されて到着しておりますw

ここで、たまこが上から舞い降りてくる山田尚子演出のOPが登場!初回からOP&EDがあって、見どころが多すぎる第1話です。
上から降りてくるときパンツが見えそうですが、もちろんたまこもパンツはNGです。
そんなたまこの足はやっぱり堀口悠紀子なリアルでちょっとイモい「けいおん!」足をしていますw でもけいおんよりは頭身を上げて長くなっているとのこと。

OPはたまこと商店街の人達との関係が描かれる本作のプロモのような内容になっています。

学校のたまこのお友達パートも。大工の娘のかんなは建物の平行具合が気になる模様w

商店街を駆け巡るたまこたまこのOPです。首元のほくろがエロくて最高。OPテーマもたまこが歌います。
そんなたまことデラ・モチマッヅィとうさぎ山商店街の人達との物語がついに始まります。

そして、お話はたまこと謎の鳥のデラ・モチマッヅィとの出会いシーンが登場。
出会いの場が商店街のお花屋さんだったのですが、小野D演じるオネエキャラの花瀬かおるさんがかわいくていい感じです。

そこでデラ・モチマッヅィにくしゃみを浴びせてしまったたまこが、求愛していると勘違いされて二人の物語が始まります。
謎の鳥のうざいしぐさと中の人の山崎たくみさんの演技が素晴らしくて、デラ・モチマッヅィがナイスなキャラになっていますw

てなわけで、謎の鳥になつかれてしまったたまこ。
重いと言いながらもデラ・モチマッヅィを頭の上に居座らせているのを許しているたまこもナイスです。

そして、ライバルもち屋の息子でたまこを狙うイケメン男子のもち蔵がついに登場!
たまこを狙う危険な存在のもち蔵ですが、意外と好感度は良さげで、たまこに気持ちを気付いてもらえない寂しい恋愛対象外キャラなもち蔵です。
こんなイケメンもち蔵の気持ちをもてあそぶなんて流石たまこです。

そんなもち蔵の父・大路吾平とたまこの父・北白川豆大は、いつもケンカのライバル関係。
中の人がもち蔵の父が立木文彦で、たまこの父が藤原啓治となっていて、キャラが濃いキャスティングですw

そして、たまこのかわええ妹の北白川あんこもここで初登場!
実家が餅屋をやっているのを少しダサイと思っていて、自分の名前もあんこじゃなくて「あん」と呼んで欲しいおませなあんこです。
でも、なし崩し的に皆からあんこと呼ばれるかわええ設定の妹です。自分も自分ことを「あんこ」と言いますw

一方、人間の言語を喋る謎の鳥は、何度も虐待を受けながらもたまこ達と馴染んでいきます。
山田尚子監督こだわりの足先から指先まで神経の行き届いた、いい動きをするデラ・モチマッヅィがうざくて笑わしてくれます。

名前がモチがマズいと似ているので、親父さんにぶっ飛ばされるデラ・モチマッヅィw

そして、あんこ&たまこのサービスお風呂タイムも登場。
家のお風呂に入らずにうさ湯に通うあたりが商店街っ子の姉妹です。
うさ湯では、イケメンもち蔵もいて、またもやたまこに色気づいていて切ないことに。もう一度お風呂に入ろうとするもち蔵にきゅん。
商店街を抜ける北白川姉妹の描写も素敵です。

お風呂ではデラ・モチマッヅィがたまこ達の女湯を覗こうするエロキャラぶりを披露。
そういうデラのベタなエロキャラっぽいところが、古き良き昭和のアニメのノスタルジーを感じさせてくれる本作です。
控えめなサービスシーンもかわいくていい感じ。あんこちゃんのエロスはちょっと一部の人には過激かもw

たまやのおもち作りシーンも登場。職人の餅作り描写が素晴らしいことになっています。
たまこの手つきも流石のもち屋の娘の手つきです。
歌いながら家業を手伝うたまこの明るいキャラクターが、商店街のアイドルという感じでいい感じです。

一方、たまこのバトン部でのお友達パートシーンも登場。ほんと見どころが多すぎてやばい第1話です。
体育館では、たまこの幼馴染の金髪の常盤みどりがバトンがお上手なところを披露。
それを見物の大工の娘の牧野かんなは差し入れのおもちを頬張っております。やっぱりおもちを食べるのが日課なんですねw

ここでは仲良し3人組のそれぞれのポジションが紹介されてます。
大工の娘のかんなは見た目と同じく、「けいおん!」の平沢唯的な天然ボケキャラでした。ナイスな発言連発ですw
そこで気になるバドミントン部のメガネっ娘・朝霧史織と邂逅を果たした3人です。今後のこの4人の青春展開も気になる本作です。

帰りに寄ったレコード屋では、たまこが小学5年生の時に母と死別した家庭環境が明かされます。
そのお母さんの思い出の曲を探しているたまこの別のストーリーもここで明かされています。
そんなお母さんを無くしても健気に頑張っているたまこに惹かれていくデラの姿もいい感じに描かれています。

そして、お話はもち屋が一番忙しいたまこの誕生日の大晦日へ。
時間が飛んで、おもちばっか食べてたデラ・モチマッヅィがデブ鳥になってしまいました。
ようやくキービジュアルの姿になったデラ・モチマッヅィですが、そういうことでしたかw
ちなみに、たまこの食事の食べ方が綺麗で流石商店街のアイドルです。

ここであんこちゃんが待望の「あん」と呼ばれる場面が来るわけですが、それがデブ鳥のデラだったわけで、ただおびえるあんこちゃんw

向かいの店からたまこの仕事ぶりを眺めていたもち蔵ですが、自分に気付いたたまこのサムアップにドッキリ。
無自覚でもち蔵の気持ちをもてあそぶたまこが罪な女ですw

あんこちゃんは、文句を言いながらも楽しそうに店を手伝います。
ちょっとませてるだけで、ホントはおもち大好きなあんこちゃん。

結局、たまこ大忙しの大晦日は、今年も皆さんが誕生日プレゼントを渡せずじまいで終わってしまいました。
喉にモチを詰まらせて死にかけたデラ・モチマッヅィもつきたてのおもちの美味しさとたまこの魅力に魅せられてもうしばらく商店街に居座ることに。

誕生日を今年も祝われなかったたまこには、みどり&かんなからお祝いメールが届いておりました。
かんなの力作の「大工」メールが笑えますw
てなわけで、たまこの年越しそばをすするまでにすっかり馴染んだデラ・モチマッヅィとの出会いと一緒に暮らすまでのお話が描かれた第1話。

最後に、デラ・モチマッヅィの本来の目的である王子様の妃を探すという任務の王子様が映し出されて次回に続く本作です。
人間の言語を話したり、目から映像を映しだしたりと、デラ・モチマッヅィの謎能力の秘密も気になる本作です。
その王子様の妃候補にたまこが選ばれてしまうのでしょうか?

そして、「けいおん!」や「中二病」でお馴染みとなりつつあるちょっと大人な描写で描かれる山田尚子演出EDも登場。
髪を下ろしたたまこが大人な雰囲気でいい感じ。そんなEDもたまこが歌います。ちょっと千反田える嬢に似ているたまこですw
そんなうさぎ山商店街の人達に愛されるたまこの魅力たっぷりの素晴らしい第1話だったかと思われます。

© 京都アニメーション/うさぎ山商店街

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