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「翠星のガルガンティア」 第3話 「無頼の女帝」

「翠星のガルガンティア」第3話。
ガルガンティア第3話は、レドの不殺海賊退治エピソード。
前回、海賊達を虐殺してしまったレドがその責任を取らされて、圧倒的殺戮兵器チェインバーを使って不殺でのガルガンティアの防衛をさせられる今回です。虐殺してどうなるかと思われましたが、ベローズに説教されてさらにその軍事力を上手いこと利用させられる今回のレドでしたw
そんなわけで、楽しんでいる方には本当に申し訳ないですが、個人的にはこのありえない破綻した世界設定が到底受け付けられるものではないと言わざるを得ないわけで、ネタで楽しむところまでもいかない感じとなっている本作です。
軍事力で圧倒されている海賊と仲良く最低限の殺しあいでやっているユートピアな世界ってどこにあるのでしょうか。う~ん。

お話は、自分が依頼したために虐殺という大惨事を起こして帰ってきたレドを失望しながら迎えるエイミーのシーンからスタート。
感謝の感情もなくしてしまった未来人設定のレドが原始人レベルまで退化しているのが悲しすぎます。もうちょい思考はできるとおもうんですけどw
一方、このレベルの狩猟生活をしているのに人権などの倫理観が発達しているエイミーがいるのもわけがわからない世界です。
普通、こんな世界なら海賊をやっつけて帰ってきた大ヒーローを大歓迎で迎えてもいいような気もします。
せめて未来思想のエイミー以外の人はそうしましょうよ。みんなドン引きってw

上層部の人達はレドのせいにして、首を差し出そうかと協議中。
いやいや、レドの機体がバケモンレベルじゃねーってのをあんたら目撃してたでしょw レドに土下座で守ってと頼んでいいレベルかと。

そこで、レドの未来人設定を完全に理解しているベローズが、レド利用作戦をはじめます。
エイミーのグライダーに乗って二人でレドの元へ。歩いて行ってもいいんですが画的にこういうのが欲しかったのは分かりますw

先ずは、未来人がビビる生肉でひるませておいてのベローズ主導の説教が始まりますw

ベローズさんの説教は、人の命の重さと殺生して食物を食べることの意味の説明から始まります。
レイプされかけてたのを助けてくれた命の恩人を前にベローズはよくこんな偉そうなことが言えます。
マジて口ポカーンとして見てしまいます。個人的にマジここのシーンがありえないです。

海賊とは一線を超えない命の取り合いのない均衡状態が保たれていて、それを壊したあんたが悪いといけしゃあしゃあと言っちゃうベローズです。
レイプまではOKなファンタジー世界?いやマジで現実じゃなくファンタジー作品の本作です。
さらに、無線機を渡して、海賊が攻めてきた時には自分達を守る戦力にレドを利用しようとする狡猾なところもみせます。マジっすかw
と、信じられないやり取りが繰り広げられておりました。レドさんマジいいなり。

そして、レドに顔に泥を塗られた海賊の女ボスが登場。
ちょ、そのボスがめちゃ奴隷少女達をはべらせているじゃないですかw 明らかに殺し合いが跋扈する奴隷時代の世界な気がするのですが・・・
ベローズさんもおそらくレドが助けなかったらここにいちゃったりする?奴隷っぽいですが人権には配慮してくれるのでしょうか。

事態は、早速海賊達が総動員でガルガンティアの侵略に来てしまいます。
そこでベローズが秘密の通信機を使います。おっ、レドの出番w
反対する者もいますが、じゃあ君たちは海賊への抑止力をどれだけ持っていたかというのか。
たぶん謎のファンタジー世界じゃなく現実的な世界なら、ガルガンティア船団は3日で全員奴隷にさせられている気がw

そして、海賊との本格的なドンパチが始まる中、ついにレドが不殺の軍事介入をはじめます。
あんたどこの「ガンダム00」w
どっかの竹ヤリを持った部族間のいざこざに米軍が介入するような手助けですw

そんな中、海賊側にも人型のボス機が存在していることが判明して、そのボス機が乗り込んできて死を覚悟する族長です。
こういう展開はエンタメしている本作です。
無駄な思想が入った理想社会とかを描かずに、殺し合いの海賊時代にしていれば普通に楽しめるのにザンネン5です。

ここで性奴隷の二人もサポート役で戦うキャラだったことも判明。
こういうエンタメなノリは悪くないとは思うんですが、前回のベローズレイプ未遂シーンがやっぱり邪魔の本作です。
あれがなければ海賊とぬるくやっていると押し通せたかもしれないのに。まあ、海賊側はレドに虐殺されてるんですけどw
結局、無駄な殺生はしない世界とかの無茶なユートピア設定にしわ寄せが全部来ています。

そして、海賊との戦争はレドが不殺でボスを失神させて勝利で終了。

その後、「やったわあの子」と不殺のヒーローが感謝と感激の大歓声の中帰還します。
いや、前回もベローズを救ったヒーローとして迎えてあげましょうよw 
海賊なんてこの人達にとってはどうでもいいでしょ。妙に海賊の人権に方を持つガルガンティアの人達です。
(今の時代ならわかるんですよ、でも家族が殺されたりレイプされるようならどんな時代でも殺すべき敵でしょ)

ここであの少年の処遇はどうするかと話し合ってる上層部の二人です。めちゃ上から目線w
家族を守ってくれたヒーローには普通三顧の礼でご接待でしょうがw

最後に、ご帰還のレドにピチピチの魚を用意して待っていたエイミーのシーンが登場。
そこでレドが覚えたての感謝の現地言葉「ありがとう」を発して、見事に異文化交流の一歩が描かれて次回に続く本作です。
完全に何も分かってなくて利用されてるよこのバカな子w
いや、レドの感情の薄れた未来人SF設定は分かるんですよ。エイミーと心の対話をして変わっていくという展開も・・・
でもその描き方や思想がなんか臭くて、個人的には受け付けにくい世界になっちゃっている本作です。

©オケアノス/「翠星のガルガンティア」製作委員会

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