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「ピンポン」 第1話 「風の音がジャマをしている」

「ピンポン」第1話。
松本大洋による傑作スポ根卓球漫画のTVアニメ化作品「ピンポン」。
90年台にスピリッツにて連載された傑作「ピンポン」がまさかの20年越しで、ノイタミナにてアニメ化となっています。
アニメ監督を「マインド・ゲーム」、「四畳半神話大系」の湯浅政明が担当するという、ピンポン好きにはたまらないアニメ化です。
そんな「ピンポン」第1話でしたが、原作を完璧に再現された素晴らしすぎるデキになっていたわけで、松本大洋漫画が原作そのままに動いているとう最高すぎる内容になっています。普通に面白すぎてて困りますw
松本大洋&湯浅政明と聞いて難解な質的内容の作品だと連想される方もおられるかもしれませんが、「ピンポン」はそんな作品じゃなくて、完全にペコとスマイルがカッコ良すぎる王道の卓球スポ根ヒーローアニメになっているので、是非うがった見方をせずに二人の熱くてカッコ良すぎる青春卓球ドラマを楽しんでもらえたらピンポン好きとしては最高です。

お話は、スマイルによるペコのヒーロー像が描かれる、本作で一番大事なシーンからスタート!
スマイルにとってペコがピンチの時に助けに来てくれるヒーローであることが、この作品のキモとなっています。

そんな中、スマイルというアダ名が超似合わない、メガネで超クールな月本誠ことスマイルが登場します。
そんなスマイルの中の人は内山昂輝が担当!クールな内山昂輝がいきなりハマりすぎているスマイルですw

スマイルの卓球での戦い方は球をカットするカットマンなわけですが、原作再現度が高過ぎるスマイルのカットマン描写が最高です。
湯浅政明監督が絵コンテを全話やる勢いでやっているという本作が楽しみすぎます。

そんなスマイルの才能を顧問の小泉丈ことバタフライジョーが登場。
この人とスマイルの師弟関係になる卓球ドラマも熱すぎるので今後の展開から目が離せません。

一方、我らがヒーローのペコですが、部活をサボって田村のオババの卓球場で、ドテチンと卓球バトルをしておりました。
才能だけで努力を怠っている前陣速攻型の右ペンプレイヤーのペコは、果たしてヒーローとして羽ばたけるのかという物語の本作です。
中の人の片山福十郎さんは、始めは少し違和感がありましたが、すぐに慣れていい感じのペコになりそうです。

スマイルは、先輩のミスター大田に言われたので、ペコの元に部活に出るように一応言いに行きます。
堅苦しい生き方をしているスマイルがかっけーんすよw

一方、ペコは卓球歴10年の大学生のドテチンを曲芸混じりで吹っ飛ばす強さを見せています。
ちょっと卓球をかじったような奴には負けもしない我らがペコさんです。

そんなペコの試合をスマイルとオババが見ていますが、オババはスマイルの才能を知っていて本気を出すことを望んでいます。
ちなみに、オババの中の人が孫悟空の野沢雅子さんになっていて、これまたキャストも熱すぎるオババとなっていますw

そして、スマイルに言われて部活に来るようになったペコでしたが、二人の新人のせいでレギュラーを外されたミスター大田との折り合いは悪いようです。
ミスター大田の原作再現度も素晴らしいことになっていますw
そんなミスター大田とペコ&スマイルの青春ドラマの結末も要注目の本作です。

その後、ペコとスマイルが打ち合うわけですが、スマイルがヒーローのペコさんに合わせて手を抜いていることにバタフライジョーが気づきます。
怠惰な生活をしているペコをすでに凌駕していたというスマイルの切ないストーリーが描かれています。

そんな二人が、中国から辻堂学院にやってくる留学生の孔 文革(コン・ウエンガ)ことチャイナの視察へ行くという展開へ。
電車の中の二人の雰囲気も最高なことになっています。

ここで、中国で一軍から外されて都落ちしてしまったチャイナの来日シーンが登場。
ガチで中国語で喋る字幕キャラとなっているチャイナです。これがまたハマっていていい感じです。
そんなチャイナの日本に来てスマイル達と戦う卓球ドラマも熱すぎる本作です。

辻堂学院の生徒達のレベルを見て絶望するチャイナが切ないことになっています。
嘘ばっかり顧問の先生に通訳するチャイナのコーチも原作通りで面白いことにw

そして、辻堂学院に潜入して卓球するペコとスマイルの打音をチャイナが屋上で聴くという名シーンが登場!
音だけで、腕のいいカットマンが来ていることを知るチャイナとコーチのやり取りがカッコ良すぎることになっていますw
また、ここでもペコが手を抜かれていることが見抜かれて、ヒーローが切ないことになっています。
そんなわけで、「風の音がジャマだよ」と、日本に少し希望を見出したチャイナが二人のもとに向かいます。

それから、チャイナが体育館にやって来て、手を抜いているカットマンと通じない言葉で語り合います。
ここでもペコが蚊帳の外なのが切ないことに。

そして、序盤で衝撃となる、チャイナと手合わせしたペコが手も足も出ずにスコンクで敗れるシーンが登場します。
本場のピンポンとはじめてお手合わせして、空振りしてしまうなどコテンパンにやられるペコです。

また、雑魚キャラのペコと手合わせして、この国にやってきた絶望を叫ぶチャイナも熱すぎることになっています。

そんなわけで、スマイルのヒーローのペコが無残にスコンク(0得点)でやられてしまいます。ペコさん・・・・

その後、号泣のペコを支えてスマイルが帰っていくわけですが、スマイルにお手合わせを頼むチャイナのシーンがこれまた熱いことに。
「どうせ負けるからやらない」というスマイルに、チャイナが「どっちがだ!!」と荒ぶります。
というわけで、まさかのスマイルがチャイナと同等の実力をすでに持っていたことが明かされます。

というわけで、闘争心が無いもののスマイルという才能に出会って、再び練習を始めるというチャイナのドラマも熱すぎることになっている第1話です。
第1話から卓球ドラマが熱すぎて最高すぎるピンポンです。

そして最後は、チャイナと出会って少し上機嫌となっているスマイルと、惨敗ヒーローのペコの電車での帰宅シーンで締められます。
そんなわけで、ペコは本当にヒーローなのかと疑ってしまう惨敗物語で始まるスポ根卓球ヒーロー作品「ピンポン」の第1話が、原作再現度完璧で面白すぎて素晴らしすぎることになっていました。
これから、このペコ&スマイル、チャイナの3人に、最強海王学園のドラゴンとアクマも加わってくるという、面白い要素しかない王道のスポ根インターハイドラマにテンションが上がらずにはいられない本作です。果たしてスマイルのもとにヒーローは見参するのか否か。

  

©松本大洋・小学館/アニメ「ピンポン」製作委員会

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